外免切替の全体像外免切替とは?条件・必要書類・費用・期間の総合ガイド
最初に結論
知識確認は「50問・45問以上・30分」です
2025年10月1日から、外免切替の知識確認は旧制度の「イラスト10問・7問以上」から大きく変わりました。現在は文章形式の50問を30分で解き、45問以上正解する必要があります。標識を覚えるだけでなく、日本の交通ルールを理解し、状況に応じて正しく判断できるように準備することが大切です。
制度根拠:警察庁「運転免許試験等に関する事務の取扱いについて」の一部改正、警視庁「令和7年10月1日施行・改正道路交通法施行規則について」
本番と同じ○×形式で解ける無料の知識確認模試(10問・解説付き)と、この記事の練習問題16問で、どの分野が弱いかを先に確かめると勉強の計画を立てやすくなります。
この記事では、受験資格の確認から、出題形式、学習方法、練習問題、対応言語、確認が免除される国・地域までを順番に整理します。外国人ご本人だけでなく、従業員の外免切替を支援する企業担当者も、どこで何を確認すべきか分かる構成です。
2025年10月1日からの新制度
知識確認は何が変わった?
| 項目 | 旧制度 | 現在の制度 |
|---|---|---|
| 問題数 | 10問 | 50問 |
| 出題形式 | イラスト中心 | 文章形式(交通標識の問題を除く) |
| 通過基準 | 7問以上(70%以上) | 45問以上(90%以上) |
| 制限時間 | ― | 30分 |
50問中、間違えられるのは5問までです。さらに、1問に使える時間は平均約36秒です。問題文を正確に読み、日本の交通ルールに照らして短時間で判断する力が必要になります。
制度変更後の通過率は42.8%
国家公安委員会が公表した2025年10月から12月までの全国集計では、知識確認の通過率は42.8%でした。2024年中の92.5%から大きく低下しています。ただし、制度変更直後の3か月間の数値であり、今後の受験状況によって変動する可能性があります。厳格化の前後で何が変わったかは、外免切替の厳格化と合格率の解説で詳しくまとめています。
出典:国家公安委員会委員長記者会見要旨(2026年3月5日)
「運転できる」と「日本のルールを説明できる」は別です
海外で長く運転していた方でも、左側通行、横断歩道での歩行者優先、踏切の通過、合図の時期など、日本固有のルールで迷うことがあります。経験だけで答えず、日本のルールを基準に判断してください。
合格へ向けた準備
知識確認の勉強は「理解→分類→時間」の順で進める
最初から50問を繰り返すより、間違えた理由を分けてから学習すると、弱点が見えやすくなります。
ZIPLUS実務チェック
勉強を始める前の「30分診断」
まず50問を30分で解き、間違いを次の4つに分類します。これは公的な採点基準ではなく、ZIPLUSが学習計画を立てるための編集フレームです。
ルール不足
正解を見ても理由を説明できない。標識、優先関係、横断歩道、右左折など、分野別に学び直します。
言葉の壁
母語なら分かるが、日本語の「徐行」「追い越し」「安全な間隔」で迷う。交通用語を母語と対にします。
判断速度
正解できるが30分を超える。本番形式で1問約36秒の時間感覚を身につけます。
読み違い
「必ず」「いつでも」「〜してよい」を見落とす。設問の条件と例外へ印を付けてから答えます。
優先して学びたい5分野
- 信号・標識・標示:色や形だけでなく、その場で何をしなければならないかまで覚えます。
- 歩行者・自転車の保護:横断歩道、学校や住宅地、見通しの悪い場所での判断を確認します。
- 交差点・右左折・進路変更:安全確認、合図、走行位置を一つの動作として理解します。
- 速度・車間距離・悪条件:雨、夜間、下り坂など、停止距離が伸びる条件を整理します。
- 事故・故障・緊急時:負傷者の救護、警察への報告、二次事故防止の順序を確認します。
7日間の学習モデル
受験前に確認
外免切替の申請から知識確認までの流れ
知識確認だけを先に受けることはできません。住所地を管轄する都道府県警察の運転免許センター等へ申請し、書類審査と適性試験を通過してから知識確認へ進みます。
- 1
- 2受験資格と免除対象を確認
外国免許の取得後、その国・地域に通算3か月以上滞在していたことが基本条件です。国・地域によって知識・技能確認が免除されます。
- 3必要書類と日本語翻訳文を準備
有効な外国免許証、パスポート等の滞在期間を証明する資料、住民票等に加え、権限のある機関が作成した日本語翻訳文を準備します。必要書類は取得国や都道府県で異なります。
- 4書類審査・適性試験
免許の取得状況や滞在歴の確認を受け、視力などの適性試験へ進みます。
- 5知識確認
50問を30分で解き、45問以上正解すれば通過です。日本語または20の外国語から受験言語を選べます。
- 6技能確認・免許交付
知識確認後は技能確認へ進みます。技能確認は別日の予約になる場合があります。
必要書類、予約方法、受験できる言語、手数料は都道府県や申請者の状況で異なります。この記事だけで判断せず、申請先の運転免許センターへ確認してください。
基本条件:警察庁「外国の運転免許をお持ちの方」
本番前の理解度チェック
知識確認の練習問題16問(分野別・解説付き)
以下は、公開されている日本の交通ルールをもとにZIPLUSが作成した学習用の例題です。実際の知識確認問題を転載したものではありません。本番と同じように正しいか誤りかを考え、解説まで読んでください。
歩行者・交差点・合図(第1〜4問)
第1問横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるが、車が先に通過できそうなら減速して進んでよい。
横断しようとする歩行者がいるときは、横断歩道の手前で一時停止し、通行を妨げてはいけません。「通過できそう」という運転者の判断を優先しません。
第2問右折するときの合図は、右折する地点の30メートル手前に達したときから行う。
右左折の合図と、進路変更の合図を混同しないようにします。進路変更は、その行為を始める約3秒前が基本です。
第3問駐車場から道路へ出るため歩道を横切るとき、歩行者が見えなければ一時停止しなくてもよい。
道路外の施設から出入りするため歩道や路側帯を横切る場合は、その直前で一時停止し、歩行者の通行を妨げないようにします。
第4問前方の信号が青でも、交差点内が混雑して交差道路の交通を妨げるおそれがあるときは進入してはいけない。
青信号は、必ず進まなければならないという意味ではありません。交差点内で停止して他の交通を妨げる状況なら、手前で待ちます。
飲酒・夜間・事故・速度(第5〜8問)
第5問少量の酒で、自分では正常に運転できると感じていれば運転してよい。
飲酒量や本人の感覚で判断してはいけません。酒気を帯びて車両等を運転することは禁止されています。
第6問夜間、対向車や先行車がいない道路では、前方を広く確認できるよう上向きライトを活用する。
夜間は上向きライトが基本ですが、対向車とすれ違うときや他の車の直後を走るときは、まぶしくならないよう下向きへ切り替えます。
第7問交通事故で負傷者がいる場合は、警察への連絡より先に、救護と二次事故の防止を行う。
直ちに運転を停止し、負傷者を救護して道路上の危険を防止します。そのうえで警察へ事故の状況を報告します。
第8問標識で最高速度が指定されていなければ、天候や見通しに関係なく法定速度まで出してよい。
最高速度は「必ずその速度で走る」という意味ではありません。雨、夜間、見通し、交通量などに応じ、安全に停止できる速度で運転します。
信号・標識・踏切(第9〜12問)
第9問一時停止の標識がある交差点では、停止線の直前で一時停止し、交差する道路を通行する車の進行を妨げてはいけない。
停止線がある場所では停止線の直前で止まります。止まったあとも、交差する道路の車や歩行者の通行を妨げないようにします。
第10問黄色の信号は「注意して進め」という意味である。
黄色の信号では、停止位置から先へ進んではいけません。ただし、黄色に変わったときに停止位置に近づいていて、安全に止まれない場合は、そのまま進めます。
第11問信号機のない踏切を通過するときは、踏切の直前で一時停止し、自分の目と耳で左右の安全を確かめなければならない。
踏切の手前では一時停止し、左右の安全を確かめます。踏切の向こう側に自分の車が入れる余地がないときは、踏切に入ってはいけません。
第12問車両通行帯のない道路では、車は道路の中央から左の部分を通行するのが原則である。
日本は左側通行です。右側通行の国で運転してきた方は、右左折の直後や駐車場から出るときに右側へ入らないよう注意します。
同乗者・携帯電話・特別な車両(第13〜16問)
第13問運転中、低速で走っているときであれば、携帯電話を手に持って通話してもよい。
走行中に携帯電話を手に持って通話したり、画面を注視したりしてはいけません。速度が低くても同じです。必要なときは安全な場所に止めてから使います。
第14問シートベルトは、運転者だけでなく、後部座席の同乗者にも着用させなければならない。
運転者は、助手席だけでなく後部座席の同乗者にもシートベルトを着用させる必要があります。6歳未満の子どもにはチャイルドシートを使います。
第15問停止している通学・通園バスのそばを通るときは、徐行して安全を確かめなければならない。
乗り降りする子どもが急に道路へ出てくることがあります。バスのそばを通るときは徐行し、安全を確かめます。
第16問緊急自動車が近づいてきたら、交差点の中であっても、すぐにその場で止まって道を譲る。
交差点やその付近では、交差点を避けて道路の左側に寄り、一時停止します。交差点の中で止まると、緊急自動車の通行を妨げることがあります。
正解した問題も「なぜ」を説明する
本番と同じ○×形式で解ける無料模試(10問・解説付き)はこちら
偶然正解した問題は、本番で表現が変わると迷います。「歩行者を優先するため」「交差点内をふさがないため」のように、理由を一文で説明できる状態を目指してください。
日本語以外での受験
知識確認は全国で日本語と20の外国語に対応
外免切替の知識確認は、全国で日本語に加えて次の20言語に対応しています。希望する言語を申請時に伝え、会場や実施日などの予約方法は住所地を管轄する運転免許センターへ確認してください。
全国共通の20外国語
英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、インドネシア語、クメール語、ネパール語、ミャンマー語、モンゴル語、ウクライナ語、シンハラ語、ウルドゥー語、アラビア語、ヒンディー語、ペルシャ語。
制度根拠:警察庁「学科試験の多言語化の更なる推進について」 対応言語一覧:警視庁「外国語により受験できる学科試験について」
母語で受験する場合は、学習中も同じ言語の交通用語を使うと混乱を減らせます。日本語の道路標識や表示も見るため、母語と日本語を対にして覚えると実際の運転にも役立ちます。
受験前に最初に確認
知識確認・技能確認が免除される国・地域
次の国・地域の免許は、知識確認と技能確認が免除されます。申請と書類審査、適性試験等は必要です。免許を取得した国・地域だけで判断せず、免許の有効性や滞在期間などの条件も確認してください。
- アイスランド
- アイルランド
- イギリス
- イタリア
- オーストラリア
- オーストリア
- オランダ
- カナダ
- 韓国
- ギリシャ
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スロベニア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- ニュージーランド
- ノルウェー
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- モナコ
- ルクセンブルク
- 台湾
- アメリカ合衆国の対象7州(オハイオ、オレゴン、コロラド、バージニア、ハワイ、メリーランド、ワシントン)
上記7州は知識確認・技能確認の両方が免除されます。インディアナ州は技能確認のみ免除され、知識確認は必要です。その他の州は一律に免除されるわけではありません。
2026年9月22日確認:警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替えるには」
学習サービス
知識確認対策アプリ「Drivey」でできること
Driveyは、知識確認に向けてスマートフォンやパソコンで学べるサービスです。問題を解くだけでなく、動画や対話形式のQ&Aで交通ルールを理解し、ミニテストと模擬試験で定着度を確認できます。
- 頻出テーマを中心とした約200問の問題
- 交通ルールや安全確認を理解するための動画解説
- 一問一答、分野別ミニテスト、時間制限付き模擬試験
- 学習履歴、進捗、テスト結果、弱点を確認できるダッシュボード
- 日本語・英語・中国語・ベトナム語・ミャンマー語・インドネシア語の6言語
本番と同じ50問・30分の条件で定期的に確認し、45問以上を一度だけではなく、続けて取れる状態を目指してください。
法人向けDrivey
外国人従業員の学習状況を、管理画面で確認できます
法人向けプランでは、従業員へ学習ライセンスを付与し、「誰が・どこまで学習したか」を離れた場所から確認できます。入国2か月前から利用を始め、入国後の知識確認へ備える運用も可能です。
メンバー管理
従業員を招待し、外免切替などのコース別にライセンスを付与します。
学習管理
学習時間、進捗率、カテゴリー別の進み具合を確認します。
テスト管理
テスト結果、合格率、受験日時、受験回数から理解度を把握します。
レポート
従業員ごとの学習データをCSVまたはPDFで出力し、社内の進捗管理に使えます。
開始時期は入国日と受験予定日から逆算し、本人の勤務時間や日本語レベルも踏まえて設定してください。
外国人従業員を支援する企業へ
企業担当者が管理したい5つの項目
本人任せにすると、書類不足、予約の取り直し、受験言語の不一致が起きやすくなります。個人情報の取扱いに配慮しながら、次の項目を一つの進捗表で管理すると支援しやすくなります。
資格
外国免許の有効期限と、免許取得後に発給国へ通算3か月以上滞在した証明。
申請
住所地を管轄する申請先、予約日、必要書類、日本語翻訳文の準備状況。
言語
日本語または20外国語から選ぶ受験言語と、申請先での会場・実施日。
学習
Driveyの法人管理画面で、学習時間、進捗率、テスト結果、弱点分野を確認。
次工程
知識確認後の技能確認予約、練習計画、免許交付までの業務調整。
複数名を支援する場合は、本人ごとの申請先・免許発給国・受験言語を混同しないことが重要です。DriveyのレポートをCSVやPDFで出力し、申請・学習・受験の進捗表と照合すると、支援漏れを見つけやすくなります。外免切替の一括支援が必要な場合は、法人向け安心パッケージをご相談ください。
よくある質問
外免切替の知識確認Q&A
知識確認は何問正解すれば通過しますか?
50問中45問以上です。正答率90%以上が必要で、制限時間は30分です。
日本語以外で受験できますか?
はい。全国で日本語に加えて20の外国語に対応しています。受験言語は申請時に伝え、会場や実施日などの予約方法は住所地を管轄する運転免許センターへ確認してください。
国際運転免許証から日本の免許へ切り替えられますか?
国際運転免許証そのものを日本免許へ切り替える手続ではありません。外国の行政庁等が発給した運転免許証をもとに申請します。
知識確認に通過した日に技能確認も受けられますか?
技能確認は別途予約が必要となる場合があります。東京都では、技能確認は予約制のため受付当日には受けられないと案内されています。申請先の運用を確認してください。
免除対象国の免許なら何もしなくてよいですか?
いいえ。知識確認・技能確認が免除されても、申請、書類審査、適性試験等は必要です。外国免許の有効性や取得後の滞在期間などの条件も確認されます。
知識確認の過去問は公開されていますか?
実際の知識確認の問題は、警察から公開されていません。この記事の練習問題、無料の知識確認模試、Driveyなど、日本の交通ルールにもとづく問題で準備してください。問題を暗記するより、なぜその答えになるかを説明できることが大切です。
英語やベトナム語で勉強できる問題集はありますか?
知識確認は英語・ベトナム語など20の外国語で受けられます。Driveyは日本語・英語・中国語・ベトナム語・ミャンマー語・インドネシア語の6言語で学べます。受験する言語と同じ言語で勉強すると、交通用語で迷いにくくなります。
一度45問取れれば本番も安心ですか?
問題の表現が変わると正答できない場合があります。複数回、異なる問題で45問以上を取り、誤答の理由を説明できる状態を目指してください。
企業担当者はDriveyで従業員の学習状況を確認できますか?
法人向けプランの管理画面で、学習時間、進捗率、テスト結果、受験日時、受験回数を確認できます。従業員ごとのデータはCSVまたはPDFで出力できます。