外免切替の全体像外免切替とは?条件・必要書類・費用・期間の総合ガイド
最初に結論
中国の運転免許で日本を運転するには「外免切替」が必要です
中国(中華人民共和国)はジュネーブ条約の締約国ではないため、中国で発行された運転免許証や国際運転免許証では日本で運転できません。日本に住所がある方は、住所地を管轄する運転免許センター等で、中国の免許を日本の免許へ切り替える「外免切替」を行います。
中国の免許は知識確認・技能確認の免除対象ではありません。書類審査に加えて、50問の知識確認と実車の技能確認を受ける前提で準備してください。中国免許に特有の書類として、車両管理所の公印が入った「基本信息」や、国家移民管理局の出入国記録などが求められます。
出典:警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替えるには」、警視庁「外国で取得した国際運転免許証で日本国内を運転するには」(2026年10月5日確認)
この記事では、中国大陸で取得した運転免許を日本の免許へ切り替える方法を、条件、中国免許の必要書類、翻訳文、試験、費用の順に解説します。香港・台湾で取得した免許は必要書類や免除の扱いが異なるため、それぞれの案内をご確認ください。
まず確認
中国の運転免許証や国際免許で、日本を運転できますか?
できません。日本で運転できる国際運転免許証は、ジュネーブ条約の締約国が同条約の様式で発行したものに限られます。中国はこの条約の締約国ではないため、中国で発行された国際運転免許証のような書類があっても、日本では運転できません。
| 方法 | 中国免許の方 | ポイント |
|---|---|---|
| 中国の免許証のまま | 運転できない | 翻訳文を持っていても、切替前は運転できません。 |
| 中国発行の国際免許 | 運転できない | 中国はジュネーブ条約の締約国ではありません。 |
| 外免切替 | 日本の免許を取得 | 日本に住所があり、条件を満たす方が対象です。 |
| 日本の教習所に通う | 取得できる | 外免切替より時間と費用がかかるのが一般的です。 |
レンタカーや社用車でも、日本で有効な免許がなければ運転できません。切替が終わり、日本の免許証が交付されてから運転してください。
申請前の条件
外免切替できる人の条件
- 有効な中国の運転免許証を持っている:カード型の原本が必要です。電子免許証(デジタル免許証)だけでは切り替えできません。
- 免許取得後、中国に通算3か月以上滞在していた:パスポートや出入国記録で確認されます。
- 日本に住所がある:2025年10月1日から、外国籍の方は国籍・在留資格・在留期間などの「特定事項」が記載された住民票の写しを提出します。観光などの短期滞在では住民票がないため、原則として申請できません。
- 年齢の要件を満たす:普通免許などは、取得したい免許の種類ごとに年齢の条件があります。
技能確認の日まで免許の有効期限が必要です
警視庁は、技能確認を受ける方は技能確認の当日まで有効な外国免許が必要で、予約日からおおむね3〜4か月後になると案内しています。中国の免許の更新が近い方は、先に更新してから予約し、更新後の免許で翻訳文を用意してください。
条件:警視庁「令和7年10月1日施行・改正道路交通法施行規則について」、警視庁「必要書類(共通)」(2026年10月5日確認)
全体の流れ
中国免許から日本の免許へ切り替える6ステップ
- 1書類をそろえる
共通書類に加え、基本信息や出入国記録など中国免許に特有の書類を準備します。中国国内の機関に頼むものは、日本に来る前や早めの取得が安心です。
- 2日本語翻訳文を用意する
中国の免許証の翻訳文は、法令で認められた機関が作成したものに限ります。自分で訳したものは使えません。
- 3運転免許センター等を予約する
申請先は日本の住所地を管轄する運転免許センター等です。予約方法は都道府県ごとに異なり、東京都はWEB予約です。
- 4書類審査・聞き取り
中国で免許を取ったときの状況や滞在期間について質問されます。日本語に不安があれば、通訳を同行できるか申請先に確認します。
- 5適性試験・知識確認
視力などの適性試験と、交通ルールの知識確認(50問・30分)を受けます。中国語で受験できます。
- 6技能確認・免許交付
技能確認は予約制で、受付当日には受けられません。合格すると日本の運転免許証が交付されます。
各都道府県の申請先と予約方法は、全国の運転免許センター情報で確認できます。
ここが一番つまずきやすい
中国免許の外免切替に必要な書類
以下は警視庁の案内(国別必要書類一覧は令和8年8月現在)をもとにした一覧です。都道府県によって追加の書類を求められることがあるため、申請先の最新案内もあわせて確認してください。
全員に必要な共通書類
- 有効な中国の運転免許証の原本(期限切れの過去の中国免許証があれば一緒に持参)
- 中国の運転免許証の日本語翻訳文
- パスポート(古いパスポートもすべて)
- 特定事項が記載された住民票の写し(コピー不可、マイナンバーの記載なし、交付日から6か月以内)
- 申請用写真(縦3cm×横2.4cm、申請前6か月以内に撮影)
- 日本の運転免許証(今または過去に持っていた方のみ)
中国免許の方が追加で必要な書類
小型自動車と二輪など、2種類以上の免許を持っている場合は、それぞれの取得日が分かる書類が必要です。
東京都で申請する方
警視庁は、中国免許の方向けに「運転免許取得国滞在状況一覧表」を公開しています。免許取得後の滞在状況を事前に記入しておくと、審査をスムーズに進めやすくなります。
運転免許取得国滞在状況一覧表(警視庁PDF)/記入例(警視庁PDF)
出典:警視庁「国別必要書類一覧」(令和8年8月現在)、警視庁「必要書類(共通)」(2026年10月5日確認)
申請に必須
中国の運転免許証の日本語翻訳文
中国の運転免許証の翻訳文は、次のいずれかが作成したものに限られます。翻訳会社や個人が作った翻訳文、自分で訳したものは使えません。
- 中華人民共和国の駐日大使館
- 日本自動車連盟(JAF)
- ジップラス株式会社(ZIPLUS)
- 訪日運転者支援協会
ZIPLUSの日本語翻訳文(中国の免許証)
3,850円(税込)- 免許証の表面・裏面、副頁の表面・裏面の画像4枚でオンライン申込み
- 作成日数の目安は申込みから2〜3日
- 受け取りはコンビニ印刷、または郵送(レターパックプラス600円)
翻訳文を作成できる機関:警視庁「必要書類(共通)」(2026年10月5日確認)
中国免許は免除対象外
知識確認と技能確認の両方を受けます
中国の免許は、知識確認・技能確認を免除する国・地域に含まれていません。2025年10月1日から両方の確認が厳しくなり、制度変更直後の通過率は大きく下がっています。
| 項目 | 知識確認 | 技能確認 |
|---|---|---|
| 内容 | 文章形式の50問(イラスト問題は廃止) | 実車で1,200メートル以上を走行 |
| 合格基準 | 45問以上正解(30分) | 70点以上(100点からの減点方式) |
| 言語 | 中国語で受験可能 | 走行中の指示の言語は申請先に確認 |
| 2025年10〜12月の通過率 | 42.8% | 13.1% |
通過率:国家公安委員会委員長記者会見要旨(2026年3月5日)。制度変更直後3か月間の全国集計のため、今後変動する可能性があります。
中国で運転していた方が注意したい違い
中国は右側通行・左ハンドルが基本ですが、日本は左側通行・右ハンドルです。運転経験が長い方ほど、右左折時の位置や確認の順序が中国の習慣のまま出やすく、技能確認で減点が重なります。
右左折の位置
左折はあらかじめ道路の左端に寄り、右折はあらかじめ道路の中央に寄って、交差点の中心のすぐ内側を通ります。曲がった後は左側の車線へ入ります。
合図と目視
ミラー、合図、目視の順で確認します。合図を出す時機と、ミラーに映らない死角の目視が採点されます。
一時停止・横断歩道
停止線の手前で完全に止まります。横断歩道では歩行者の有無を早めに確認し、止まれる速度で近づきます。
車両感覚
右ハンドル車では車体の左側の感覚がつかみにくく、左折時の巻き込み確認や路肩への寄せ方が課題になりやすいです。
知識確認対策アプリ「Drivey」は中国語に対応しています。日本の交通用語を中国語と対にして覚え、50問を30分で解く練習につなげられます。Driveyを見る
予算の目安
中国免許の外免切替にかかる費用
東京都で普通免許へ切り替え、ZIPLUSの翻訳文を郵送で受け取る場合、金額が決まっている費用は次のとおりです。
| 項目 | 金額 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 申請手数料(普通免許) | 2,500円 | 免許の種類で金額が異なります。 |
| 交付手数料 | 2,350円 | 免許証の交付時に必要です。 |
| 日本語翻訳文(ZIPLUS) | 3,850円 | 郵送の場合は別に600円。 |
このほか、住民票の写し、写真、中国の書類の取得費用、試験場までの交通費がかかります。知識確認・技能確認を受けるため、学習教材や実車練習の費用、再受験になった場合の手数料と時間も見込んでおくと安心です。手数料は都道府県や改定時期で異なるため、申請先の案内で確認してください。
ZIPLUS実務チェック
中国免許の外免切替でつまずきやすい6つのポイント
- 電子免許証しかない:カード型の免許証の原本が必要です。デジタル免許証の印刷は、取得日などを示す補足書類としてのみ使えます。
- 基本信息に公印がない:車両管理所の公印(WEBで取得する場合は電子公印)が入っているかを確認します。
- 出入国記録を当日に用意しようとする:国家移民管理局のWEB申請で事前に取得し、印刷して持参します。
- 免許の有効期限が試験日までもたない:技能確認は予約から数か月先になることがあります。更新が近い方は先に更新します。
- 翻訳文の作成元が対象外:中国大使館、JAF、ZIPLUS、訪日運転者支援協会以外の翻訳文は使えません。
- 中国の運転習慣のまま技能確認を受ける:左側通行・右ハンドルで、日本式の確認手順を事前に練習しておきます。
技能確認に向けた実車練習や、手続き全体のサポートが必要な方は、個人向け外免切替安心パッケージをご覧ください。中国籍の従業員を支援する企業の方は法人向けパッケージもご用意しています。
よくある質問
中国免許の外免切替Q&A
中国で取った国際運転免許証で、日本でレンタカーを運転できますか?
できません。日本で使える国際運転免許証はジュネーブ条約の締約国が発行したものに限られ、中国は締約国ではありません。日本で運転するには外免切替が必要です。
観光で日本に来ている間に、中国の免許を切り替えられますか?
2025年10月1日から、外国籍の方は特定事項が記載された住民票の写しが必要になりました。観光などの短期滞在では住民票がないため、原則として外免切替はできません。
知識確認は中国語で受けられますか?
受けられます。知識確認は日本語のほか多くの外国語で実施されており、中国語も対象です。実施日や会場が限られる場合があるため、予約時に申請先へ確認してください。
基本信息とは何ですか?どこで取得しますか?
中国の運転免許の取得日や状態を示す記録で、車両管理所の公印が入ったものが必要です。北京市は車両管理所発行の証明4枚、天津市は登記信息でも可とされています。取得方法は地域によって異なるため、免許を管轄する車両管理所等で確認してください。
デジタル免許証(電子免許証)だけで切り替えられますか?
切り替えできません。カード型の免許証の原本が必要です。デジタル免許証を印刷したものは、顔写真・氏名・QRコード・住所・免許種別・取得日がすべて入っていれば、補足書類の1つとして使えます。
翻訳文はどこで作れますか?
中華人民共和国の駐日大使館、JAF、ジップラス株式会社(ZIPLUS)、訪日運転者支援協会のいずれかが作成した翻訳文が必要です。ZIPLUSでは画像4枚でオンライン申込みができ、作成の目安は2〜3日です。