外免切替の全体像外免切替とは?条件・必要書類・費用・期間の総合ガイド
最初に結論
準中型の外免切替は、希望する免許によって技能確認が変わりました
外免切替において準中型AT限定を希望するなら、準中型のAT車だけで技能確認を受けられます。準中型MT免許を希望する場合は、まず課題の走行を準中型のAT車で行い、続いて、普通MT車でクラッチとギアを操作し、課題走行する方式に変わりました。外国免許から切り替える外免切替の技能確認も、この新しい方式で行われています。
制度の出典:警察庁「AT大型免許等の導入及びMT免許の技能試験等の方法の見直しについて」、同 説明資料(PDF)(2026年10月7日確認)
外国でトラックを運転してきた方が、日本で準中型免許に切り替える。外国人ドライバーを採用した会社が、準中型の外免切替を支援する。そんなときに知っておきたい、2026年4月からの技能確認の流れをまとめました。AT限定とMTのどちらを選ぶか、STEP2だけ不合格になったときの扱い、練習のポイントまで順番に説明します。
外免切替の技能確認
準中型の技能確認は、AT限定なら1回、MTなら2回(2STEP)
外免切替では、知識確認に通過した後、技能確認で日本の交通ルールに沿って運転できるかを確認されます。準中型を希望する場合、使う車と回数は次のとおりです。2026年8月時点の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の運転免許センターでの運用です。
| 希望する免許 | 使う車 | 技能確認 |
|---|---|---|
| 準中型AT限定 | 準中型AT車 | 1回(1STEP) |
| 準中型MT | 準中型AT車 → 普通MT車 | 2回(2STEP) |
- 1STEP1 準中型AT車で課題走行
AT限定・MTのどちらを希望する場合も、まず準中型のAT車で課題を走ります。車体の大きさを理解した安全な運転ができるかが見られます。発進前と進路変更の安全確認、左折時の巻き込み確認、右左折の車体位置、S字・クランクの車体感覚、障害物との間隔、信号・一時停止・横断歩道・踏切への対応が中心です。100点からの減点方式で、70点以上が基準です。AT限定を希望する方の技能確認はここまでです。
- 2STEP2 普通MT車で課題走行(MTを希望する方)
STEP1の基準を満たすと、続いて普通MT車でクラッチとギアを操作しながら課題を走ります。クラッチ操作、ギアの選択、発進・停止、坂道発進、エンストを防ぐ操作、状況に応じた変速が確認されます。STEP1で基準に届かなかった場合、STEP2には進めません。日本のMT普通免許を持っている場合は、STEP2が不要になることがあります。
改正前との違い
改正前は準中型MT車1台、今は希望する免許で使う車が変わる
2026年4月1日に、準中型免許(中型・中型第二種も同じ)にAT限定ができました。あわせてMT免許の技能試験も見直され、準中型の走行はAT車で行い、MT車ならではのクラッチ・ギアの操作だけを普通MT車で確認する形になりました。外免切替の技能確認も、この考え方で行われています。
- 改正前準中型MT車1台で課題走行。準中型の免許はMTだけでした。
- 今のAT限定準中型AT車で課題走行。基準を満たせば準中型AT限定免許。
- 今のMT準中型AT車で課題走行したあと、普通MT車でクラッチとギアを操作して課題走行。両方の基準を満たせば準中型MT免許。
受験先によっては従来の方法の場合も
警察庁の資料では、施行後も当面の間は従来の方法による技能試験も実施できるとされています。どの方法で受けるかは、申請する運転免許センターで確認してください。
もしものとき
STEP1は合格、STEP2だけ不合格になったら
MTを希望して、STEP1(準中型AT車)は合格したもののSTEP2(普通MT車)で基準に届かなかった場合は、次のどちらかを選ぶ運用です(首都圏)。
AT限定でよい場合
STEP1に合格しているので、準中型AT限定免許の交付を受けられます。首都圏では即日交付の運用もありますが、受付時間や運転免許センターの状況で変わります。
MTを取りたい場合
別の日に再受験します。首都圏では、STEP1を免除してSTEP2(普通MT車)だけを受ける運用です。再受験の扱いや予約方法は都道府県で異なる場合があります。
申請前に決める
AT限定とMT、どちらで申請するか
MTは運転できる車が広い一方、技能確認で準中型AT車と普通MT車の両方に対応する必要があり、準備の負担が大きくなります。乗る予定の車から逆算して決めるのが確実です。
| 状況 | 向いている免許 | 理由 |
|---|---|---|
| 勤務先の車両がすべてAT車 | AT限定 | 技能確認が1回で済み、練習も準中型AT車に集中できます。 |
| MT車のトラックが1台でもある | MT | AT限定ではMT車を運転できず、配車の制約になります。 |
| 今はATのみ、将来は分からない | まずAT限定も選択肢 | AT限定は後から限定解除の審査を受けて外せます。方法と費用は教習所・運転免許センターで確認を。 |
受験する免許の種類と、AT限定かどうかは申請時に決めます。技能確認の当日に変えられるとは限らないため、事前に勤務先と相談しておきましょう。
合格に近づく準備
技能確認に向けた練習のポイント
海外でトラックを運転してきた方でも、日本の技能確認では「日本の交通ルールに沿った運転行動ができるか」が見られます。STEPごとに練習の目的を分けると効率的です。
STEP1 準中型AT車
内輪差を意識した左折、ミラーに映らない死角の目視、車幅を考えた走行位置、S字・クランクでの車体感覚、障害物との安全な間隔。
STEP2 普通MT車
半クラッチでの発進、坂道発進、エンストを防ぐ操作、速度に合ったギア選択。操作に気を取られて安全確認が抜けないことが合格の分かれ目です。
どちらにも共通
左側通行、ミラー・合図・目視の順序、横断歩道での歩行者の確認、一時停止での完全な停止。日本語の運転指示にも慣れておきます。
参考
準中型・準中型AT限定で運転できる車
| 免許の種類 | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 |
|---|---|---|---|
| 普通 | 3.5t未満 | 2t未満 | 10人以下 |
| 準中型 | 3.5t以上7.5t未満 | 2t以上4.5t未満 | 10人以下 |
| 中型 | 7.5t以上11t未満 | 4.5t以上6.5t未満 | 11人以上29人以下 |
3つの条件のうち、ひとつでも上の区分に当たれば上の免許が必要です。2トン・3トン積みの小型トラックの多くは、車両総重量が準中型の範囲に入ります。準中型AT限定で運転できるのはAT車(クラッチ操作が不要な車を含む)だけで、MT車を運転すると免許の条件違反になります。運転できるかどうかは、車検証の車両総重量・最大積載量・乗車定員と、AT・MTの別で確認してください。
企業担当者向け
外国人ドライバーを雇う企業が確認すること
- 配属先で使うトラックの車両総重量・最大積載量・乗車定員と、AT・MTの別(車検証で確認)
- 本人が申請する免許の種類とAT限定の有無が、配車計画と合っているか
- AT限定の社員をMT車の担当にしない運用(条件違反になるため)
- 技能確認の前に、本番と同じ大きさの車で練習する時間と費用を確保しているか
- STEP2で再受験になった場合の日程と、勤務の扱いを決めているか
よくある質問
準中型の外免切替Q&A
外免切替で準中型AT限定を希望すると、技能確認は何回ですか?
準中型AT車での1回です。100点からの減点方式で、70点以上が基準です。
外免切替で準中型MTを希望すると、技能確認は何回ですか?
2026年8月時点の首都圏の運用では、準中型AT車での課題走行と、普通MT車でクラッチとギアを操作する課題走行の2回(2STEP)です。日本のMT普通免許を持っている場合は、普通MT車の確認が不要になることがあります。
STEP2だけ不合格だった場合はどうなりますか?
準中型AT限定免許で交付を受けるか、別の日にSTEP2だけを再受験するかを選べる運用です(首都圏)。扱いは都道府県で異なる場合があるため、受験先に確認してください。
準中型AT限定免許はいつから取れますか?
2026年4月1日からです。中型と中型第二種のAT限定も同じ日に始まりました。大型は2027年4月1日、大型第二種は2027年10月1日からの予定です。
準中型AT限定でMTのトラックを運転するとどうなりますか?
免許の条件に違反します。AT限定で運転できるのはAT車(クラッチ操作が不要な車を含む)だけです。
海外でトラックを運転していれば練習は不要ですか?
日本の技能確認では、左側通行、日本式の安全確認の順序、横断歩道での歩行者の確認などが採点されます。運転経験が長い方も、日本の車と手順で練習しておくことをおすすめします。