外国人でも印鑑登録出来るのか?手続き方法について悩んでいませんか?
実はここで紹介する手順通りに行うと、中長期のビザをお持ちの外国人や特別永住者の方は、日本人と同様個人の印鑑登録をすることができ、市区町村の窓口で個人の印鑑登録証明書の発行が可能となります。
ここでは印鑑登録で抑えておくべき3つのポイントとともに、具体的な選定方法をステップでお伝えします。最後までお読み頂ければ印鑑登録で悩むことはありません。
目次
1.印鑑証明書とは?
印鑑証明書(印鑑登録証明書)とは、正式な印鑑として登録した実印が、本人の物であると証明するための書類です。実印を登録しておけば、その印鑑が間違いなくその人の物であると、公的に第三者に証明できるようになります。
(1) 印鑑証明の有効期限は?
発行した印鑑証明書自体に有効期限というものはありません。登録している印鑑に変更がない限り有効です。ただし、契約によっては3ヶ月以内に発行した証明書を求められるケースがありますので、その場合は、指定されたとおり期限内のものを用意しましょう。
2.車の購入には印鑑証明が必要!!
車購入などの重要な契約時にはきちんと役所に登録した「印鑑」でなければいけません。それと一緒に、その「印鑑」が契約者本人のものであることを証明するため、印鑑証明書も必要になります。
3.外国人の印鑑登録と印鑑登録証明書
(1) どんな外国人が印鑑登録できる?
印鑑登録をすることができる外国人の方は次の通りです。
- 15歳以上である
- 在留カードまたは特別永住者証明書を持っている
- 印鑑登録をしようとする市区町村に住民票登録がある
1.印鑑登録する個人の実印について
個人の実印とは住民登録をしている市区町村に登録する印鑑のことです。
実印用の印鑑は、偽造されにくいようにオーダーメードで新しく作成することをおすすめします。また、市区町村によって大きさや素材に規定があるので確認が必要です。
2.印鑑登録できる印鑑のサイズ
印鑑証明をする印鑑(印影)の大きさは決められていますので、次の大きさが印鑑登録できる印鑑の大きさです。
- 一辺の長さが8mmの正方形より大きく
- 一辺の長さが25mmの正方形に収まる
文房具屋さんで売っている印鑑であれば、ほとんど印鑑登録できるサイズのものです。個人の「実印用」の印鑑を作りたいとお店に伝えれば間違いありません。インターネットからもかんたんに購入できます。
(2) 外国人が印鑑登録できる印鑑
印鑑登録できる印鑑は1人1つです。住民票に記載されている氏名または通称(日本での名前)「省略のない氏名」「姓のみ」「名のみ」を表した印鑑の他、以下のような印鑑で印鑑登録をすることができます。
漢字圏の氏名 | 英語圏の氏名 | ベトナム語の氏名 | |
名前 | 李 秀英 | Rick Johnson | NGUYEN VAN ANH |
通称※ | 李 | 陸 ジョンソン | 佐藤 バン アン |
カタカナ表記※ | ― | リック ジョンソン | グエン バン アン |
姓名を刻印した印鑑 | 李 秀英 | Rick Johnson | NGUYEN VAN ANH |
姓のみを刻印した印鑑 | 李 | Johnson | NGUYEN |
名のみを刻印した印鑑 | 秀英 | Rick | VAN ANH |
通称名を刻印した印鑑 | 李 秀一 | 陸 ジョンソン | グエン バン アン |
頭文字と名を組み合わせた印鑑 | ― | J.Rick | N.V.ANH |
※通称や氏名のカタカナ表記で印鑑登録したい場合は、市区町村役場の窓口で事前に通称や氏名のカタカナ表記を住民票に登録する必要があります。
(3) 外国人が印鑑登録できない印鑑
印鑑登録できない印鑑
印鑑の素材や表記などにも色々な規定があります。変形しやすいシャチハタ印やゴム印など、印鑑登録をすることができない印鑑があるのでご確認ください。
シャチハタ印とは俗称で、大量生産された同じ印影の簡易的な印鑑スタンプのことです。100円ショップなどで購入できるものですが、こちらはご利用できません。
- シャチハタ印、ゴム印など
- 文字が白抜きになる彫刻
- イラスト・写真が入ったもの
- 印影が不鮮明
- 枠がないもの
- 枠が欠けているもの(3分の1以上欠けているもの)
- 外枠が模様のもの
4.個人の実印の登録方法は?
実印を作成した方は実印を登録しましょう。
実印を登録するためには、あなたの住民票が登録されている市区町村の窓口に、以下のものを持参してください。
- 登録予定の印鑑
- パスポート
- 免許証、在留カードなど本人確認のために必要な書類
本人確認に必要な書類等は市区町村により異なります。まずは電話やホームページなどで予め確認しておくことをおすすめします。登録費用は300円程度です。
5.印鑑証明書の発行
印鑑証明書は、印鑑登録をした当日に発行してもらえます。発行までの時間は、役所の混雑具合にもよりますが、印鑑登録を申請してから15分~30分程度が目安です。
実印を登録したら、市区町村から個人の印鑑証明書が発行されます。これは、登録した印鑑が本当にあなたのものであることを公に証明してくれるものとお考え下さい。
(印鑑登録カードサンプル)
なお、印鑑登録時に「印鑑登録カード」というものが同時に発行されます。今後印鑑証明書が必要な場合、この印鑑登録カードを提示して市区町村の窓口で発行してもらうほか、自動交付機で取得できる市区町村や役所の出先の行政サービス(駅中などにあります)もあります。
また、マイナンバーをお持ちの外国人の方は、対応機器を設置したコンビニエンスストアでも印鑑証明書を入手できるところもあります。最寄りのコンビニエンスストアでご確認ください。
6.車の購入には印鑑証明書が必要か確認しましょう。
印鑑証明書は、購入する車のタイプや支払方法によって複数枚必要となるケースもあります。そのため、あらかじめ必要となる書類やその数について、よく確認しておきましょう。
車の購入では、印鑑証明書以外にもさまざまな書類の提出が求められるため、購入先の指示をきちんと確認しつつ、もれなく用意できるよう心がけることが大切です