車購入は高い買い物ですよね。購入する時は少しでも安く抑えたいと思っている外国籍の方がほとんどだと思います。
では安くする時に、何を削るのか・・・。多くの方はETCセットアップ(カード発行)を削られる方が多い印象です。
ただ、ETCを疎かにすると、高速や有料道路を利用する際かなり不便になり、かつ割高な高速料金を支払わなければなりません。
ここではETCの重要性について詳しく説明して行きますので、これから車を購入される方はぜひ読んでいってください。
目次
ETCカードってそもそも何?
ETCとは「Electronic Toll Collection System(エレクトロニック・トール・コレクション・システム)」の略称であり、直訳すると電子通行料金回収システムとなります。
車に搭載した車載器と料金所のETC専用ゲートを無線通信でつなぎ、高速道路や有料道路の通行料金を、車を停止させることなく 支払が出来る仕組みで日本では2001年に普及し、今では93.5%とほとんどのドライバーが利用しています。
ETCを使用するのに必要なもの
ETC利用には2点必要なものがあります。
ETCカード
ETCは、決済を行うためのETCカードを車載器に挿入していなければ使用できません。
ETC決済専用のクレジットカードで、クレジットカード会社に発行を申請すればすぐ入手できます。
ETCカードはクレジットカードのように使うことはできません。
車載器
車載器は、通信を行うためのアンテナとETCカードを挿入するスロット部分、および本体の3つの部品で構成されたETC専用端末であり、カーディーラーやカー用品店で購入が可能です。
価格はタイプによって異なりますが、4,000円〜3万円ほどです。取り付けにはおよそ5,000円前後の工賃がかかり、またセットアップ料金として3,000円程度の費用がかかります。
セットアップとは、車載器ごとに使用する車のナンバープレート情報などを登録してもらう作業であり、車検証と免許証の提示が必要です。このセットアップ作業をしなければETCは使用することができませんので、ETCを購入する店舗に取り付けおよびセットアップ作業をまとめて依頼するのがおすすめです。
ETCを利用するメリットは?
ETCを利用するメリットは3点あります。
1点目は、キャッシュレス通行でスムーズに料金所を通過することができます。
小銭をいちいち出し、車を止めて支払いをするのは少し面倒ですよね。ETCは、車載器についているアンテナを機械が読み取り、ETCカードで決済をするので便利です。
2点目は、休日割引や深夜割引などの適用があります。
土・日曜日や祝日に、地方部の高速道路を利用する高速料金が30%割引されるお得な割引と、 毎日深夜0時から午前4時まで高速道路を利用すると、高速料金が30%割引されます。 深夜に高速道路を多く利用するドライバーにはとっても耳よりな情報と言えます!
3点目はクレジットカードの特典を受けることができます。
ETCを利用することで、クレジットカードのポイントが貯まり、また、ETCマイレージサービスへ登録するとETCカード利用時にマイレージポイントが貯まり、通行料として利用できるサービスを受けることができます。
ETCを利用するデメリットは?
正常に通信できない状態になりゲートに衝突する可能性がある事です。
但しETCゲートが開かない原因のほとんどは人為的ミスであり、カードの未挿入や挿入方向間違い、有効期限切れなどが挙げられます。
ETC利用手順について
では早速ETCの利用手順について解説していきます。
①ETCカードを準備する
まずは、クレジットカードと同時に申し込むなどして、ETCカードを発行します。年会費や発行までの期間、ポイント還元率、特典などで複数のETCカード会社を比較して、条件の良いETCカードを選びましょう。ETCカードはwebからでもお申込可能です!
②ETC車載器を準備する
ETC車載器を取り付けて、準備したETCカードを挿入すると有料料金所を停まることなく通過する事が出来ます。
③ETC車載器を車にセットアップする
ETC車載器を利用するには、ディーラーやカー用品店でセットアップをする必要があります。 車検証を持参して、ETCのセットアップを依頼しましょう。
※値段は店によって異なります。
※3,000円~6,000円
④ETC車載器にETCカードを挿入する
セットアップ完了後にETCカードを挿入いたします。 ETCカードの方向や表裏を誤って挿入される方が多くいるので、挿入する際は充分注意を!
⑤ETCを使って高速や有料道路を走行する
準備が出来たら高速や有料道路に乗ってみましょう。 ETCレーンを通行する際は制限速度20km/hと決まっておりますので、速度を落として通行しましょう。
ETC使用の際の注意点
①走行する際にETCが挿入されているかどうか確認する事
ETCレーンを走行する場合はETCカードが挿入されていないと通過する事が出来ません。 その為にETCカードが挿入されているかどうか必ず確認出来ません。 ※挿入されていても、レーダーを認知する事が出来ず、通過出来ない可能性があります。
②発行手数料や年会費がかかる
ETCカード会社によって年会費のルールや発行手数料などが異なります。但し、カード会社によってはクレジットカードを多く利用すると翌年は無料になったり、 安くなる事があるようです。契約する前に確認しておくといいかもしれません。
③発行までに時間がかかる場合がある
最短即日発行出来るカードもありますが、場合によってはカード発行まで1週間から2週間かかる可能性があります。
すぐに必要な場合は、すぐ発行出来る物を選びましょう
④ETCカードには有効期限がある
ETCカードには有効期限が設定されております。基本的には3年から5年が多いですが、場合によっては1年程度のところもあります。
これもクレジットカード会社によって異なりますので、事前にチェックしておきましょう。
⑤車を離れる場合はETCカードを抜いておく事
自宅に帰宅した時や、出かけた先で長い間車を離れる場合は必ずETCカードを抜いておきましょう。 ETCカードの悪用やETCカード自体が熱に弱い為外気の熱でカード自体が使用出来無くなる可能性があります。忘れないように抜く癖を付けましょう。
ETCカードのよくある質問
①外国籍の方でもETCカードを発行出来るか?
→出来ます。但し、無職の方や過去に日本でクレジットカードの事故歴がある方は作れない場合があります。
②外国人留学生でも発行できるか?
→出来ます。但し在留資格や在留期間によっては作れない場合があります。短期留学生は発行出来ません。
③ETCカードはバイクに利用することが出来るか?
→出来ます。但し、車載器が二輪専用のものでないといけません。バイク用品店等で二輪専用の車載器を購入し、セットアップしてもらう必要があります。
④ETCカードは普段の買い物に利用出来るか?
→クレジットカードとは別のカードになるため利用できません。但し、ショッピング用クレジットカードと一体になっているカードであれば利用可能です。
⑤ETCカードは車載器が無い状態でも利用出来るか?
→出来ます。 料金所でETCカードを渡せば支払いが可能です。ただETCレーンをそのまま通行出来ない事や、ETC割引を適用出来ない為車載器はあった方が良いと言えるでしょう。
まとめ
ETCカードを利用するしないは個人の自由ですが、あった方が高速に乗るときに面倒な事をしなくて済みますし、クレジットカードの還元も受ける事が出来ますので、それなりに便利にドライブが出来ます。 大体は車購入時に本体代金と併せてつけられる方が多いです。ETCカードの導入がまだな外国籍の方はぜひ検討してください!