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運転免許コラム

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運転免許

大型特殊免許の取得条件とは?乗れる車の種類や取得費用も紹介

建設現場や農業のシーンで活躍する大型特殊自動車に乗るためには、大型特殊免許が必要です。

仕事で大型特殊自動車の運転が必要になり、大型特殊免許の取得を検討している人もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、大型特殊免許が交付されるまでの流れや取得費用、運転できる自動車の種類などをわかりやすく解説します。

短期間で取得する方法もあわせて解説するので、大型特殊免許をできるだけ早く取得したい人はぜひこのまま読み進めてみてください。

大型特殊免許とは

道路運送車両法において、自動車は次の7つに区分されています。

  • 普通自動車
  • 小型自動車
  • 軽自動車
  • 大型特殊自動車
  • 小型特殊自動車
  • 第1種原動機付自転車
  • 第2種原動機付自転車

※出典:国土交通省「自動車の種類」

各自動車は、全長や総排気量などが異なります。大型特殊自動車に区分されるのは、次の条件を満たした自動車です。

項目 内容
全長 12メートル以下
全幅 2.5メートル以下
全高 3.8メートル以下
総排気量 制限なし
最高速度 制限なし

上記の条件を一つでも超えた場合は、大型特殊自動車の対象外です。原則として最高速度に制限はありませんが、時速49㎞以上は危険なため、時速49㎞以下になるよう自主規制があります。

大型特殊免許で乗れる車の種類

乗れる車は、取得する運転免許によって異なります。大型特殊免許を取得すると、次の車の運転が可能です。

区分 大型特殊免許で乗れる車の種類
  • 一般用
  • 建設用
  • ショベルローダ
  • タイヤローラ
  • ロードローラ
  • グレーダ
  • ロードスタビライザ
  • スクレーパ
  • ロータリー除雪車
  • アスファルトフィニッシャ
  • タイヤド―ザ
  • モータスイ―パ
  • ダンパ
  • ホイールハンマ
  • ホイールブレーカ
  • フォークリフト
  • フォークローダ
  • ホイールクレーン
  • ストラドルキャリア
  • ターレット式構内運搬自動車
  • 自動車の車台が屈折して操向する構造の自動車
  • 国土交通大臣の指定する構造のカタピラを有する自動車および国土交通大臣の指定する特殊な構造を有する自動車
農耕作業用
  • 農耕トラクタ
  • 農業用薬剤散布車
  • 刈取脱穀作業車
  • 田植機および国土交通大臣の指定する農耕作業用自動車
その他 ポールトレーラおよび国土交通大臣の指定する特殊な構造を有する自動車

※出典:道路運送車両法施行規則「別表第一(第二条関係)」

同じ自動車の種類でも全長4.7メートル以下、全幅1.7メートル以下、全高2.8メートル以下、最高時速15キロメートル以下の場合は、小型特殊自動車に区分されます。小型特殊免許は、大型特殊免許の下位免許に位置付けられています。そのため、大型特殊免許を持っていれば、小型特殊自動車の運転も可能です。

大型特殊免許の取得条件

大型特殊免許を受験するには、次の取得条件全てを満たす必要があります。

条件 内容
年齢 18歳以上
視力
  • 両眼0.7以上
  • 片眼それぞれ0.3以上
色彩識別 赤・青・黄の識別ができること
聴力 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること
運動能力
  • 運転に支障をおよぼす恐れがある障害がないこと
  • 補助手段を講ずることで運転に支障をおよぼす恐れがないと認められること

片眼の視力が0.3未満の場合または見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で両眼の視力が0.7以上であれば条件を満たすことが可能です。また、大型特殊免許には、一種と二種の2種類があります。

二種は上記の項目に加えて、大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許をすでに取得し、運転経歴が通算3年以上なければ受験できません。

なお、上記の取得条件を全て満たしていても、過去に取消し処分を受けた場合は、1年以内に取消処分講習を受講し、欠格期間経過後でなければ受験できないため、注意が必要です。

大型特殊免許の合格率

2021年度の大型特殊免許の試験実施状況は、次の通りです。

種別 受験者数 合格者数 合格率
第一種 89,895人 77,373人 86.1%
第二種 1,524人 501人 32.8%

※出典:警察庁交通局運転免許課:運転免許統計令和3年版「(2)令和3年中の運転免許試験実施状況」

第一種の前年度の合格率は85.8%だったため、2021年度はやや上昇傾向にあります。大型特殊免許の試験当日は適性検査に合格後、学科試験が実施されます。学科試験の出題内容と配点は、次の通りです。

出題内容 問題数 配点
文章問題 90問 各1点
イラスト問題 5問 各2点

イラスト問題は1問につき3つの問いがあり、全て正解した場合のみ2点が配点されます。合格基準は、100点中90点以上です。学科試験の内容は普通免許と同様で、大型特殊免許に特化したものは含まれません。

また、大型特殊免許は自動車教習所に入校せず、運転免許センターで一発試験を受けることも可能です。一発試験の場合、自動車教習所による路上試験がありません。

その代わりに、学科試験が実施される会場の構内で路上試験を受ける必要があります。十分に練習ができないまま本番を迎えることになるため、初めて大型特殊免許を取得するケースでは難易度が高いかもしれせん。

路上試験に不安がある場合は、自動車教習所の場内練習を利用して運転に慣れてから受験するのも手段の一つです。

大型特殊免許を取得する一般的な流れ

大型特殊免許を取得する一般的な流れは、次の通りです。

  1. 自動車教習所に入校
  2. 第一段階の学科と技能の教習
  3. 第二段階の学科と技能の教習
  4. 自動車教習所の卒業検定
  5. 運転免許センターで試験

自動車教習所に入校する場合、1週間程度で運転免許の取得が可能です。すでに普通免許を持っていれば、全ての学科教習と技能教習の一部が免除されるため、4日程度での取得が目指せます。

1.教習所に入校

自動車教習所に入校する際には、次の書類が必要です。

  • 住民票
  • 運転免許証(持っている場合のみ)
  • 本人確認書類
  • 眼鏡またはコンタクトレンズ(必要な場合のみ)
  • 教習料金
  • 印鑑
  • 筆記用具

住民票は、発行から6ヶ月以内のものを準備しましょう。運転免許証を持っている人で、IC免許証以外の場合は住民票が不要です。本人確認書類は自動車教習所によって異なりますが、健康保険証やパスポート、住民基本台帳カードなどを指定しているケースが多いようです。

2.第一段階の学科と技能の教習

学科教習と技能教習には、第一段階と第二段階があります。第一段階で学習する内容は、次の通りです。

区分 内容
学科教習
  • 運転者の心得
  • 信号に従うこと
  • 標識・標示などに従うこと
  • 車の通行するところ、車が通行してはいけないところ
  • 緊急自動車などの優先
  • 交差点などの通行、踏切
  • 安全な速度と車間距離
  • 歩行者の保護など
  • 安全の確認と合図、警音器の使用
  • 進路変更など
  • 追い越し
  • 行き違い
  • 運転免許制度、交通反則通告制度
技能教習
  • 車の乗り降りと運転姿勢
  • 自動車の機構と運転装置の取扱い
  • 発進と停止
  • 速度の調節
  • 走行位置と進路
  • 時機をとらえた発進と停止
  • 目標に合わせた停止
  • カーブや曲がり角の通行
  • 坂道の通行
  • 後退
  • 狭路の通行
  • 通行位置の選択と進路変更
  • 障害物への対応
  • 標識・標示に従った通行
  • 信号に従った走行
  • 交差点の通行(直進)
  • 交差点の通行(左折)
  • 交差点の通行(右折)
  • 見通しの悪い交差点の通行
  • 踏切の通過
  • 教習効果の確認(みきわめ)

3.第二段階の学科と技能の教習

第二段階で学習する内容は、次の通りです。

区分 内容
学科教習
  • 危険予測ディスカッション
  • 応急救護
  • 安全運転の知識
  • 自動車の保守管理
  • 駐車と停車
  • 乗車と積載
  • けん引
  • 交通事故のとき
  • 自動車の保有者などの心得と保険制度
  • 経路の設計
  • 高速道路での運転
技能教習
  • 路上運転に当たっての注意と路上運転前の準備
  • 交通の流れに合わせた走行
  • 適切な通行位置
  • 進路変更
  • 信号、標識・標示に従った運転
  • 交差点の通行
  • 歩行者等の保護
  • 道路および交通の状況に合わせた運転
  • 駐・停車
  • 方向転換、縦列駐車
  • 急ブレーキ
  • 自主経路設定
  • 危険を予測した運転
  • 教習効果の確認(みきわめ)

4.教習所の卒業検定

大型特殊免許の場合、普通免許と異なり、仮免許の取得や路上教習もありません。全ての教習が終了したら、自動車教習所の場内コースで技能試験が実施されます。この技能試験は、卒業検定に該当します。卒業検定に合格すると、いよいよ運転免許センターでの適性検査と学科試験です。

5.運転免許センターで試験

適性検査と学科試験の予約は不要で、当日運転免許センターで申し込みを行います。受付時間は会場や運転免許の有無によって異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。

運転免許センターでは、次のものを持参する必要があります。

運転免許の有無 必要なもの
運転免許なし
  • 住民票の写し(マイナンバーが記載されていないもの)
  • 本人確認書類
  • 申請用写真1枚
  • 卒業証明書
運転免許あり
  • 運転免許証
  • 申請用写真1枚
  • 卒業証明書

本人確認書類は、次のいずれかです。

  • 健康保険証
  • マイナンバーカード
  • 住民基本台帳カード
  • パスポート
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 官公庁が法令の規定により交付した免許証、許可証または資格証明書などの書類
  • 官公庁が職員に対して発行した身分を証明するに足りる文書
  • 学生証や社員証などの身分を証明するに足りるもの

申請用写真は、サイズや背景などに次のようなルールがあります。

  • サイズ:縦3センチメートル×横2.4センチメートル
  • 無帽
  • 正面
  • 上三分身
  • 無背景
  • 6ヶ月以内に撮影したもの

この他には、試験手数料と交付手数料も必要です。詳しくは後述する「大型特殊免許の取得費用」で解説します。

大型特殊免許を短期間で取得する方法

大型特殊免許をより早く取得したい場合は、合宿免許や一発試験も選択肢の一つです。

教習所の合宿免許に参加する

自動車教習所の中には、合宿免許を実施しているところもあります。合宿免許とは一定期間宿泊施設に滞在し、集中的に学科教習や技能教習を受け、通学よりも早い卒業を目指す方法です。

自動車教習所に通学する場合、運転免許の取得期間は1週間程度が目安です。学校や仕事などの都合で毎日通学できない場合、1週間以上の期間を要します。一方の合宿免許は、最短4日での卒業が可能です。

宿泊施設への滞在中は一定の拘束時間が発生するものの、自動車教習所への通学に比べて短期間で大型特殊免許を取得しやすい方法です。

運転免許センターで一発試験を受ける

大型特殊免許は自動車教習所に入校せず、運転免許センターで一発試験を受けて取得することも可能です。自動車教習所で学科教習や技能教習を受けないため、その分費用を抑えられるのが利点です。

一発試験は適性検査と学科試験に加え、技能試験に合格すれば運転免許を取得できます。しかし、大型特殊自動車は操作の難易度が高いため、不合格になった場合は合格するまで何度も受けなければならない可能性もあります。免許を再取得する方の場合は一発試験も検討の価値がありますが、初めて取得する場合は再受験を覚悟しておいたほうが良いかもしれません。

なお、大型特殊免許は、高速講習や応急救護講習などの取得時講習は不要です。

大型特殊免許の取得費用

大型特殊免許の取得費用は、どの方法を選ぶかで異なります。

教習所に通学する場合

自動車教習所に通学する場合の取得費用の目安は、次の通りです。

普通免許を持っている場合 70,000円~13万円程度
普通免許を持っていない場合 16万円~17万円程度

普通免許を持っていない場合の取得費用は、16万円~17万円程度が目安です。普通免許を持っている場合は、全ての学科教習と技能教習の一部が免除されるため、その分取得費用が安く設定されています。なお、取得費用の目安は自動車教習所によって異なるため、事前に確認するようにしましょう。

教習所の合宿免許に参加した場合

合宿免許の場合の取得費用の目安は、次の通りです。

普通免許を持っている場合 89,100円~96,525円程度
普通免許を持っていない場合 19万4,700円~21万6,700円程度

合宿免許では宿泊費や食費が必要になるため、通学よりも取得費用がやや高めに設定されています。なお、取得費用の目安は、自動車教習所や時期によって異なるため、事前に確認するようにしましょう。

運転免許センターの一発試験を受けた場合

運転免許センターで一発試験を受ける場合の取得費用は、6,100円です。取得費用の内訳は、次の通りです。

内訳 費用
受験料 2,600円
試験車使用料 1,450円
免許証交付料 2,050円

一発試験は自動車教習所を利用する場合と異なり、技能試験で使用する試験車の使用料が必要です。また、自動車教習所の卒業者は受験料が1,750円ですが、一発試験は2,600円に設定されています。

大型特殊免許を取得する際の注意点

大型特殊免許には単体で取得しても普通自動車が運転できない、取得できない教習所があるなどの注意点があります。スムーズに運転免許を取得し、その後活用するためにも、注意点を押さえておきましょう。

特殊車両の作業には別途免許が必要となる

大型特殊免許は、あくまでフォークリフトやホイールクレーンなどの大型特殊自動車を公道で運転することを許可するものです。建設現場や農業などで大型特殊自動車を操作する際には、別途作業免許が必要になるので注意しましょう。

例えば、フォークリフト運転者や不整地運搬車運転者などです。作業免許を取得せずに操作した場合、事業主には6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金、作業者には50万円以下の罰金が科せられます。

大型特殊免許だけでは普通自動車を運転できない

大型特殊免許で運転できる自動車は、大型特殊自動車・小型特殊自動車・原動機付自転車の3種類に限られるため、普通自動車は対象外です。

普通自動車を運転するためには、普通免許・中型免許・大型免許のいずれかの運転免許が必要です。

大型特殊免許を取得できない教習所がある

大型特殊免許はどこの自動車教習所でも取得できるわけではないので注意しましょう。普通免許のように一般的ではないため、大型特殊免許のコースが用意されていないこともあります。

居住エリアによっては、近隣で対応している自動車教習所が見つからない可能性もあります。近隣で見つからない場合は、合宿免許での取得を検討しましょう。

教習期間の期限は3ヶ月と比較的短い

自動車教習所に通学して大型特殊免許を取得する場合、短期間で卒業できるよう、スケジュールを確保しておきましょう。普通免許の教習期間の期限が9ヶ月に対し、大型特殊免許は3ヶ月と短く設定されています。

期限は道路交通法施行規則で定められているため、個人的な理由での延長は認められていません。万が一期限を超えた場合は退校になり、再度費用を用意して入校しなおす必要があります。

※出典:道路交通法施行規則

必要な目的に応じて大型特殊免許を取得しよう

大型特殊免許は、1週間程度での取得が可能です。より早く取得したい場合は、運転免許センターでの一発試験を選ぶのも手段の一つです。無事に運転免許を取得しても、大型特殊自動車の操作ができるわけではないので注意しましょう。

操作するためには、別途作業免許の取得が必要です。就職や転職などですぐに作業が必要な場合は、運転免許と作業免許を同時に取得すると効率的です。

自動車教習所の中には、大型特殊免許と作業免許をセットで取得できるコースを用意しているところもあります。セットでの取得を目指す場合は、コースが用意されている自動車教習所を探しましょう。

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ジップラス編集部 運転免許コンシェルジュ

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