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バイク免許の取得期間の目安は?取得の流れから費用についても解説

バイク免許を取得して憧れのバイクに乗りたい人、仕事や通勤・通学用にバイク免許を取りたいと考えていませんか。バイク免許を取るにはどのくらいの期間と費用がかかるのか、どんな方法があるのか知りたいと考えている人に向けて、本記事ではバイク免許の種類や取得方法、かかる期間と費用を詳しく解説します。

バイク免許を取る際に求められる条件や免許証交付までの流れに加え、最短で取得する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

バイク免許の取得期間は、免許の種類や取得方法によって異なる

「バイク」とは、原付を除く自動二輪車のことで、たとえば一般的に「中型バイク免許」というと「普通自動二輪免許」のことを指します。このようにバイクにはさまざまな種類があり、乗れるバイクによって大きく3種類の免許に分かれています。

バイク免許の種類と乗れるバイクの排気量は次の通りです。

  • 普通自動二輪:排気量125CC~400CC以下
  • 普通自動二輪(小型限定):排気量50CC~125CC以下
  • 大型二輪:排気量400CC以上

さらに、それぞれ「MT(限定なし)」「AT限定」があります。

バイク免許の取得期間は、免許の種類や取得方法によって異なります。「教習所に通う」方法と「一発試験を受ける」方法の2パターンを見ていきましょう。

教習所に通う場合

何も免許を持っていない人が、教習所に通ってバイク免許を取得する場合の教習時間数と最短日数は次の通りです。

免許の種類学科教習時間技能教習時間時間総計最短日数の目安
普通自動二輪免許26時限19時限45時限12日
普通自動二輪免許(AT限定)26時限15時限41時限11日
普通自動二輪免許(小型限定)26時限12時限38時限10日
普通自動二輪免許(AT・小型限定)26時限9時限35時限9日
大型二輪免許(MT)26時限36時限62時限16日
大型二輪免許(AT限定)26時限29時限55時限14日

ただし、すでに普通自動車運転免許を持っている場合は、学科教習の大半が免除されます。さらに技能教習、卒業前効果測定、本免許試験の学科試験も免除されるため、より早く免許を取得できます。

一発試験を受ける場合

一発試験とは、教習所を利用せずに直接、運転免許試験場(免許センター)へ行って学科試験・適性試験・技能試験を受ける方法です。

教習所に通う期間が不要なので、合格できれば最短でバイク免許を取得できます。ただし、実際のバイクで運転や操作の練習をしていないと、技能試験に一発合格するのは難しいかもしれません。

一発試験を受ける場合の流れは次の通りです。

  1. 学科試験を受ける
  2. 適性試験を受ける
  3. 後日に技能試験を受ける
  4. 取得時講習を受講する
  5. 免許証の交付

取得期間|一発試験の場合

学科試験と適性試験は同日におこなわれますが、そのあと続けて技能試験を受けることはできません。技能試験は、後日改めて受けに行く必要があります。このため、免許取得までに少なくとも2日以上はかかりますが、合格できれば教習所に通うよりも短期間で取得可能です。

試験は平日のみおこなわれており、普通二輪、大型二輪ともに普通自動車運転免許以上の免許や第二種免許を持っている場合は学科試験が免除になります。また、大型二輪の場合、普通二輪免許を持っていれば学科試験が免除されます。なお、技能試験合格後におこなわれる取得時講習は、持っている免許の種類によって、一部またはすべてが免除される場合があります。

取得費用|一発試験の場合

免許取得費用は、6,100円に加えて取得時講習の受講料がかかります。6,100円の内訳と、免許の種類別の取得時講習受講料は次の通りです。

【免許費用6,100円の内訳】

  • 受験料2,600円
  • 試験車使用料1,450円
  • 免許証交付料2,050円

【取得時講習受講料】

  • 普通二輪:16,200円
  • 大型二輪:16,650円

試験に不合格となった場合は、合格するまで再受験が可能です。ただし、再受験のたびに受験料・試験車使用料がかかるため、受験回数が増えればその分費用がかかる点に注意しましょう。免許証交付料は合格したときのみ支払います。

バイク免許を最短で取るなら「教習所通い」「合宿免許」どっちがおすすめ?

「バイク免許を最短で取得したいけれど、一発試験に合格する自信はない」という場合は教習所でしっかり学び、安全に技能練習をしたほうがかえって早く取得できる可能性が高いでしょう。

教習所を利用してバイク免許の取得を目指す方法には「通い」と「合宿」があります。それぞれ詳しく解説します。

【教習所通い】普通二輪免許で最短12日程度

自宅から最寄りの教習所へ通い、教習を受けて免許取得を目指す場合、普通免許を持っていなければ普通二輪(MT)で最短12日程度、大型二輪で最短16日程度かかります。混み合っていて技能教習の予約が取れない場合や、技能の習得がうまくいかず補習が多くなった場合には、もう少し期間が延びる可能性もあります。

なお、AT限定の場合は技能教習の時間が4時間少なくなるため、最短11日程度で卒業できます。ただし、卒業までの日数は教習所やプランによって異なるため、詳細は通いたい教習所のホームページや資料で確認してください。

教習所では、専門カリキュラムを組んだうえでプロの指導員が教習してくれるため、知識や技術がしっかりと身に付きやすいのがメリットです。通いの場合は自分のスケジュールにあわせて好きなときに教習予約を入れられるので、学校や仕事の都合にあわせて通いやすいという特徴もあります。

【合宿免許】普通二輪免許で最短9日程度

「合宿免許」とは、合宿に参加し、宿泊施設から教習を受けに行く方法です。短期間で集中的に運転技術と知識を習得できるスケジュールが決められており、教習所のスケジュールに従って毎日連続して学科・技能教習を受けていきます。そのため、通学する場合よりも早く免許取得を目指せるのが特徴です。たとえば普通免許を持っていない人の場合、普通二輪(MT)なら最短9日で卒業できます。普通免許を持っている人なら、学科教習が1時限だけとなるためもっと早く卒業が可能です。

教習所に通う場合は「予約が取れず次の技能教習まで期間が空いてしまい、操作の感覚を忘れてしまった」というケースもあります。しかし合宿なら、毎日バイクに乗るため習得するのも早く、効果的に運転技術を身につけられます。

さらに、宿泊先と食事つきでバイク免許取得に対して集中できる環境があることもポイントです。同じバイク免許取得を目指す仲間との出会いもあり、モチベーションを保ちやすいのも合宿免許の魅力と言えるでしょう。

バイク免許を最短で取りたい人は合宿がおすすめ

できるだけ早くバイク免許を取りたい人には、合宿免許がおすすめです。合宿免許のメリットをまとめると次の5つになります。

  • 予約やスケジュールを自分で考えなくて良い
  • 1日に受講可能な上限時限数まで技能教習が確約され最短期間で教習が終わる
  • 毎日連続でバイクに触れるため運転技術を早く身につけられる
  • 免許取得を目指す仲間との出会いがあり楽しく学べる
  • 宿泊費や食事代も含まれているので安心

合宿は集中的に学ぶ環境で短期取得を目指すため、合宿期間中のスケジュールを確保できることが必要ですが、早く免許を取得したい場合にはおすすめです。

一方で、自分の都合にあわせて好きなスケジュールを組み、マイペースに学びたい人は、教習所へ通学するスタイルが向いているでしょう。合宿免許に比べると免許取得までの期間は長くなりますが、自分に合った方法で無理なく免許取得を目指しましょう。

バイク免許(普通二輪免許)の取得条件

年齢や視力、聴力など、普通二輪免許を取得するために必要な条件を紹介します。

基本的な取得条件

普通二輪免許を取得する際に求められる条件は次の通りです。

  • 年齢:満16歳以上
  • 視力:視力が両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること
  • 聴力:10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器使用可)
  • 運動能力:自動車等の安全な運転に必要な認知、またはハンドルその他の装置を随意に操作できるなど、運転に支障を及ぼす身体障害がないこと(障害がある場合は補助手段を講じることにより支障がないこと)

年齢は、普通二輪・小型限定普通二輪の場合は満16歳以上ですが、大型二輪は満18歳以上となっているため注意してください。

普通二輪・小型限定普通二輪免許は満16歳から取得可能

バイク免許(普通二輪、普通二輪小型限定)は満16歳から取得可能であるため、16歳以上なら高校生でも免許が取得できます。ただし、高校によっては校則で免許の取得を禁止している場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

また、教習所へ通う場合、15歳(中学3年生)からでも入校自体は可能です。ただし、卒業検定時に16歳の誕生日を迎えていないといけないため注意してください。

教習所通いの場合は、「16歳になる誕生日の1ケ月前から入校可」合宿免許の場合は、「16歳になる誕生日の1週間前から入校可」という条件を設けているケースも多いので、事前に問い合わせると良いでしょう。

大型二輪免許は高校生でも取得できる?

大型二輪免許は、満18歳からでなければ取得できません。そのため高校生の場合、18歳の誕生日以降になれば取得可能です。ただし、通二輪、普通二輪小型限定同様に高校の校則で免許の取得を禁止している場合があるため、事前に確認してください。

普通二輪と同様に、教習所の入校自体は17歳からでも可能です。ただし、「通学の場合、18歳の誕生日の1ケ月前から入校可」「合宿の場合、18歳の誕生日の1週間前から合宿参加可」という条件を設けている場合もあるので、確認しておきましょう。

バイク免許(普通・大型二輪)を教習所で取得する流れ

教習所を利用してバイク免許を取得する流れを解説します。普通二輪と大型二輪それぞれの場合を見ていきましょう。

普通二輪免許を取得する流れ

何も免許を持っていない人が、教習所を利用して普通二輪免許(MT)を取得するまでの流れは次の通りです。

  1. 入校説明・適性検査
  2. 第一段階の学科教習(10時間)
  3. 第一段階の技能教習(9時間)
  4. 第二段階の学科教習(16時間)
  5. 第二段階の技能教習(10時間)
  6. 卒業検定
  7. 卒業証明書発行

教習時限は技能教習が全部で19時限、学科教習が26時限です。なお、普通自動車免許を持っている人の場合は技能教習が17時限、学科教習は1時限となります。

また、AT限定や小型限定、小型限定ATの場合は、卒業までに必要な教習時限数が異なります。それぞれの時限数は次の通りです。

普通免許あり普通免許なし
AT限定技能13時限 学科1時限技能15時限 学科26時限
小型限定MT技能10時限 学科1時限技能12時限 学科26時限
小型限定AT技能8時限 学科1時限技能9時限 学科26時限

免許を何も持っていない人が普通二輪(MT)を卒業するまでの日数の目安は、通学する場合で最短12日程度、合宿なら最短9日程度となります。ただし、日数は教習所やプランによっても異なるため、詳細な日程やスケジュールは自分が行きたい教習所へ確認しましょう。

大型二輪免許を取る場合の流れ

普通自動車免許は持っておらず、普通二輪免許のみを所持している人が教習所で大型二輪免許を取る場合の流れは次の通りです。

  1. 入校説明・適性検査
  2. 第一段階技能教習(5時間)
  3. 第二段階技能教習(7時間)
  4. 卒業検定
  5. 卒業証明書発行
  6. 運転免許センターにて適性試験
  7. 免許証交付

普通自動車免許を持っていなくても、普通二輪免許があれば学科教習が免除になります。そのため、教習時間は技能教習12時間のみです。取得までの日数は、教習所へ通学する場合は約1ヶ月程度、合宿の場合は最短6日となります。

大型二輪の場合、教習所によっては普通二輪免許を持っていないと大型二輪の教習が受けられない場合もあるため注意しましょう。

AT限定大型二輪免許の場合は、技能教習が9時間となります。なお、原付・小型・小型AT限定など、現在所持している免許や教習所によっても異なるため、詳しくは教習所へ確認してください。

バイク免許(普通・大型二輪)を取得する費用相場

普通二輪・大型二輪の免許の取得費用を解説します。

普通二輪免許を取得する費用

普通二輪(MT)免許を取得する際の費用の相場は次の通りです。

  • 教習所に通学する場合:12~22万円程度
  • 合宿に参加する場合:10~20万円程度

それぞれ詳しく見ていきましょう。

教習所で普通二輪免許を取る場合

教習所に通学する場合、普通免許を持っていなければ約12~22万円が費用相場となりますが、普通免許を持っていれば約2万円~5万円程度安くなります。

AT限定の場合は、普通免許を持っていなければ通学で10~20万円程度、合宿で8~18万円程度かかります。普通免許を持っていればMT同様に2~5万円程度の割引があるところが多いです。

普通免許を持っていない人が小型限定免許を取得する場合は15~20万円程度、小型限定ATの場合は12~18万円程度が費用相場となっています。

合宿免許で普通二輪免許を取る場合

合宿免許に参加する場合、普通免許を持っていなければ10~20万円程度が費用相場です。AT限定の場合は8~18万円程度となります。どちらも普通免許を持っている場合は2~5万円程度安くなります。

何も免許を持っていない人が小型限定免許を取得する場合は約16万円程度、小型限定ATの場合は約15万円程度ですが、教習所やプランによって異なります。小型限定・小型限定ATの合宿免許を取り扱っている教習所は少ないため、希望する教習所に取り扱いがあるか確認しましょう。

大型二輪免許を取る場合の費用

普通二輪免許を持っている人が大型二輪免許を取得する際の費用の相場は次の通りです。

  • 教習所を利用した場合:約9~12万円
  • 合宿に参加した場合:約9~14万円

それぞれ詳しく見ていきましょう。

教習所で大型二輪免許を取る場合

普通二輪免許を持っている人が教習所に通学して大型二輪免許を取得する場合の費用増場は約9~12万円程度ですが、免許を何も持っていない人の場合は約28~32万円程度かかります。

AT限定大型二輪免許を取得する場合、普通二輪免許を持っていれば約9万円程度、免許を何も持っていなければ22万円程度です。大型二輪のAT限定を扱っている教習所は比較的少ないため、問い合わせて確認しましょう。

合宿免許で大型二輪免許を取る場合

大型二輪の合宿免許にかかる費用は、普通二輪免許を持っている場合は9~14万円程度、免許を何も持っていない人の場合は約25~37万円程度かかります。

大型二輪(AT限定)の場合は合宿免許を扱っているところがほとんどないため、多くの場合通学となります。

バイク免許を短期間で取りたい人は合宿を活用しよう

バイク免許は、大きく分けて普通二輪・小型二輪・中型二輪の3種類があります。免許の種類によって乗れるバイクが異なるため、自分が乗りたいバイクや仕事で使うバイクの排気量を確認し、該当するバイク免許を取得しましょう。

取得方法は、教習所を利用するか一発試験を受けるかの2通りがあります。教習所の場合は通学と合宿のコースがあり、最短期間で取得できるのは合宿です。

合宿なら、教習所が決めたスケジュールで集中的に効率良く学ぶことができるので、なるべく早くバイク免許を取りたい人は合宿を検討すると良いでしょう。

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ジップラス編集部 運転免許コンシェルジュ

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