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運転免許

免許センターで免許更新をする流れ|手続きの詳細から必要書類まで

免許センターの更新手続きを解説します。受付時間や手数料、必要書類などを紹介し、当日の流れも説明します。

さらに状況によって必要なものも詳しく紹介するので、これから免許センターで更新手続きを予定している人は、ぜひ参考にしてください。

免許センターの更新手続きの受付可能時間

各都道府県の免許センターの更新手続きの受付時間は、多くが平日(月曜日~金曜日)の8時30分~11時・13時~16時です。日曜日も受け付けている場所もあります。

ただし、平日と日曜日の受付時間が異なっていたり、講習区分ごとに受付時間が決まっていたりすることもあるため、必ず事前に確認しましょう。

【区分別】免許センターで更新手続きする際の講習時間

免許センターで更新をする際の講習時間と手数料を、講習区分別にみていきましょう。

優良運転者講習

優良運転者講習の対象者と講習時間、手数料は次のとおりです。

対象者次のすべての条件を満たす人 誕生日の1ヶ月前から1ヶ月後までの更新期間の年齢が70歳未満の人 免許継続期間が5年以上で、更新の年の誕生日の41日前から過去5年間が無事故・無違反である人 重大違反教唆幇助(※)・道路外致死傷をしたことがない人
講習時間30分
手数料更新手数料2,500円 講習手数料500円 

※重大違反教唆幇助とは、運転者に対して同乗者が重大な交通違反をするように働きかけたり、違反行為と知りながら止めなかったりすることです。

発行される免許証の色はゴールドで、有効期間は更新期間満了日(誕生日の1ヶ月後の日)時点の年齢が70歳までの人は5年、71歳は4年、72歳以上の人は3年です。

一般運転者講習

一般運転者講習の対象者と講習時間、手数料は次のとおりです。

対象者次のすべての条件を満たす人 誕生日の1ヶ月前から1ヶ月後までの更新期間の年齢が70歳未満の人 免許継続期間が5年以上で、更新の年の誕生日の41日前から過去5年間に軽微な違反行為(3点までの違反)が1回のみの人 重大違反教唆幇助・道路外致死傷をしたことがない人
講習時間60分
手数料更新手数料2,500円 講習手数料800円 

発行される免許証の色はブルーで、有効期間は更新期間満了日(誕生日の1ヶ月後の日)時点の年齢が70歳までの人は5年、71歳は4年、72歳以上の人は3年です。

高齢者講習

高齢者講習の対象者は、指定自動車教習所で高齢者講習を受講してから、免許センターで更新手続きをします。その際、高齢者講習終了証明書を提出すると、更新時の講習は免除されます。

対象者次のすべての条件を満たす人 誕生日の1ヶ月前から1ヶ月後までの更新期間の年齢が70歳以上の人 高齢者講習を受講した人
手数料更新手数料:2,500円

高齢者講習の受講が必要な人には、お知らせが届きます。講習を実施している自動車教習所で予約のうえ受講しましょう。講習時間は2時間、講習手数料は6,450円です。

なお、75歳以上の人は有効期間が満了する日の前6ヶ月の間に、認知機能検査又は運転免許取得者等検査のお知らせが届きます。検査により「認知症のおそれがない」と判定を受けた方、また「認知症のおそれあり」と判定されたとしてもその後の医師の受診で「認知症ではない」と診断された方のみが高齢者講習を受講できます。

70歳以上の人は、高齢者講習を受講しないと、運転免許証の更新はできないので注意しましょう。

住所地とは別の都道府県で高齢者講習を受講したい場合は、特定任意高齢者講習を受講します。受講を希望する都道府県の免許センターや警察署に問い合わせて、実施場所を確認のうえ受講してください。

初回更新者講習

初回更新者講習の対象者と講習時間、手数料は次のとおりです。

対象者次のすべての条件を満たす人 誕生日の1ヶ月前から1ヶ月後までの更新期間の年齢が70歳未満の人 免許継続期間が5年未満で、はじめての更新の人 軽微な違反行為(3点までの違反)が0回または1回のみの人 重大違反教唆幇助・道路外致死傷をしたことがない人
講習時間120分
手数料更新手数料2,500円 講習手数料1,350円 

発行される免許証の色は、グリーンからブルーに変わります。有効期間は年齢に関係なく3年です。

違反運転者講習

違反運転者講習の対象者と講習時間、手数料は次のとおりです。

対象者次のすべての条件を満たす人 誕生日の1ヶ月前から1ヶ月後までの更新期間の年齢が70歳未満の人 免許継続期間が5年以上で、更新の年の誕生日の41日前から過去5年間に違反事故がある人(軽微な違反行為が1回のみの場合を除く)
講習時間120分
手数料更新手数料2,500円 講習手数料1,350円 

発行される免許証の色はブルーで、有効期間は年齢に関係なく3年です。

特定任意講習

6ヶ月以内に特定任意講習を受けた人が運転免許証を更新する場合、特定任意講習終了証明書を提出すると、更新時の講習は免除されます。

対象者特定任意講習を6ヶ月以内に受講した人
手数料更新手数料2,500円

特定任意講習は、地域や職場などで共通の条件にあると認められる団体を対象におこなわれる公安委員会認定の講習です。受講時間は2時間で、受講手数料は1,350円です。

免許センターで免許を更新する流れ

免許センターで運転免許証の更新をする際の主な流れは次のとおりです。

  1. 受付で免許更新の申請書を受け取る
  2. 申請書に記入して提出する
  3. 適性検査を受ける
  4. 講習を受ける

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.受付で免許更新の申請書を受け取る

受付時間内に窓口で更新の申請書を受け取ります。受付機が設置してある場合は、運転免許証を挿入し、申請書を出力します。

2.申請書に記入して提出する

申請書に必要事項を記入します。記入例の掲示がある場合は参考にして、間違いのないようにしましょう。 記入した申請書は窓口に提出します。その際、収入証紙を購入して手数料を納付します。

3.適性検査を受ける

視力・聴力・運動能力などの適性検査を受けます。それぞれの合格基準は次のとおりです。

【視力】

視力の合格基準は免許の種類によって異なります。

免許の種類一眼両眼
普通車・二輪車・中型0.3以上0.7以上
原付・小型特殊0.5以上
第一種中型・第一種大型・けん引・第二種0.5以上0.8以上

普通車・二輪車・中型で一眼の視力が0.3に満たない、もしくは片方の目が見えない場合は、見える方の目の視野が左右150度以上であることが必要です。

また、原付・小型特殊で両眼で0.5に満たない、もしくは一眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であることが必要です。

第一種中型・第一種大型・けん引・第二種は深視力検査も行います。奥行知覚検査器を用いて3回検査し、その平均誤差が2センチメートル以下であることが必要です。

【聴力】

両耳の聴力が、10メートルの距離で90デシベルの音が聞こえることが必要です。この際、普通車・二輪車・中型・原付・小型特殊は補聴器の使用が認められます。

【運動能力】

運転席に着席し、安全な運転ができることが必要です。体の運動機能の低下や障害などが原因で、安全な運転に必要な認知又は操作のいずれかの能力を欠く場合は、基準を満たさないと判断されることがあります。

これらの適性検査に合格して申請書のチェックが終わると、運転免許証用の写真撮影をします。

4.講習を受ける

該当する区分の講習を受けます。それぞれ内容や所要時間が異なるため、区分ごとに分かれておこなわれます。

講習が終了すれば、新しい運転免許証の交付です。記載内容をチェックし、間違いがなければ更新手続きは終了です。

免許センターで更新手続きをおこなう際に必要なもの

更新手続きの必要書類と、状況ごとに用意すべきものを紹介します。

必要書類

免許センターで更新手続きをおこなうには、次の書類が必要です。

  • 運転免許証
  • 更新手数料・講習手数料
  • 更新のお知らせのはがき(※)

日本国籍をもたない人は、この他に在留資格を確認できる書類が必要です。

※更新のお知らせのはがきは、持参しなくても手続きは可能です。ただし、更新窓口にて講習区分の確認が必要になるため、はがきを持参した場合よりも手続きに時間がかかる可能性があります。

状況によって必要になるもの

次の状況の場合は、運転免許証や更新手数料・講習手数料などの他にも、必要なものがあります。

視力や聴力の補助が必要な場合

  • 記載事項変更がある場合
  • 70歳以上の人が手続きする場合
  • やむを得ず更新期間前に申請する場合

それぞれの状況ごとに説明します。

視力や聴力の補助が必要な場合

眼鏡や補聴器などが必要な場合は、更新手続きの際に必ず持参してください。

眼鏡や補聴器などがないと適性検査の基準を満たせない場合は、免許の更新はできないので忘れないようにしましょう。

記載事項変更がある場合

住所や本籍・氏名など、運転免許証の記載事項に変更がある場合は、記載事項変更手続きの同時申請も可能です。その際、変更事項が確認できる次の書類が必要です。

住所の変更に必要な書類本籍・氏名の変更に必要な書類
新しい住所が確認できる次の書類 住民票の写し マイナンバーカード 健康保険証 在留カード 消印付郵便物 など本籍が記載された住民票の写し

なお、旧姓の併記を希望する場合は、旧姓が記載された住民票の写しや旧姓が記載されたマイナンバーカードが必要です。

70歳以上の人が手続きする場合

70歳以上の人が運転免許証の更新をする場合、高齢者講習終了証明書が必要です。また、75歳以上の人は高齢者講習終了証明書に加えて、認知機能検査結果通知書や運転技能検査受検結果証明書(該当者のみ)が必要です。

高齢者講習終了証明書や認知機能検査結果通知書、運転技能検査受検結果証明書は高齢者講習や認知機能検査、運転技能検査を受けると発行されます。運転免許証の更新期間満了日の約190日前に、対象者に講習や検査を通知するはがきが届くので、記載されている教習所や試験場などで予約のうえ受講・受検しましょう。

やむを得ず更新期間前に申請する場合

海外旅行や入院、出産などのやむを得ない理由がある場合は、期間前に更新を申請することが可能です。その際、パスポートや診断書、母子手帳など、更新期間中に申請できない理由を証明する書類の提示が必要です。

運転免許証の有効期限が過ぎてしまったときの対処法

運転免許証の有効期限が過ぎ、失効してしまった際の手続きについて解説します。

有効期限から6ヶ月未満

有効期限が切れて失効後6ヶ月未満の場合は、適性検査と講習を受けて更新します。その際は次のものが必要です

  • 期限の切れた運転免許証
  • 申請用写真1枚
  • 本籍が記載された住民票の写し、またはパスポート・外務省の発行する身分証明書(住民基本台帳法の適用を受けない人)
  • 講習終了証明書(高齢者講習・認知機能検査結果通知書 など)
  • 受講手数料・更新手数料 

申請用写真は、免許センターで撮影できることもあるため、持参不要の場合もあります。また、手数料は再取得する免許の種類や講習区分によって異なるので、受付窓口で確認しましょう。

適性検査に合格し、申請書のチェックを通過すれば、通常の更新と同様に免許証は即日交付されます。やむを得ない理由がある場合は以前の免許を引き継ぐことが可能ですが、やむを得ない理由がない場合は引き継ぎができず、たとえばゴールド免許だった方もブルーの免許になります。更新期間も3年に変わってしまうため、更新期限には十分に注意しましょう。

有効期限から6ヶ月以上1年未満

有効期限が切れて失効後6ヶ月以上1年未満の場合は、次のものを準備して申請します。

  • 期限の切れた運転免許証
  • 申請用写真2枚
  • 本籍が記載された住民票の写し、またはパスポート・外務省の発行する身分証明書(住民基本台帳法の適用を受けない人)
  • 講習終了証明書(高齢者講習・認知機能検査結果通知書 など)
  • 検査手数料1,550円・交付手数料1,150円 

適性検査を受けた後、取得していた運転免許の種類に応じて普通仮免許、準中型仮免許、中型仮免許又は大型仮免許の交付を受けます。その際、学科試験と技能試験は免除されます。

免許証の交付を受けるには、本免許の学科試験と技能検定の受験が必要です。運転免許試験場で一発試験を受験するか、教習所の仮免許コースを受講した後に受験します。

有効期限から1年以上の場合

有効期限が切れて失効後1年以上経過した場合は、新たに運転免許証を取得する必要があります。

ただし、公安委員会が認めるやむを得ない理由があり、失効後3年以内の場合は、その理由が終わった1ヶ月以内に次のものを用意して申請し、適性検査と講習を受ければ、免許の再取得が可能です。

  • やむを得ない理由およびその期間などを証明する書類
  • 期限の切れた運転免許証
  • 申請用写真1枚
  • 本籍が記載された住民票の写し、またはパスポート・外務省の発行する身分証明書(住民基本台帳法の適用を受けない人)
  • 講習終了証明書(高齢者講習・認知機能検査結果通知書 など)
  • 受講手数料・更新手数料 

やむを得ない理由およびその期間などを証明する書類とは、パスポート・入院証明・診断書・在監証明などです。なお、パスポートは出入国記録を確認できる状態であることが必要です。

手数料は再取得する免許の種類や講習区分によって異なるので、受付窓口で確認してください。

【免許更新以外】運転免許センターでできる手続き

ここでは免許センターでできる更新以外の手続きを紹介します。

記載事項変更

引越しで住所が変更したり、結婚・離婚で氏名が変わったりしたときは、運転免許証の記載事項の変更をします。その際は次の書類が必要です。

住所の変更に必要な書類本籍・氏名の変更に必要な書類
●運転免許証 ●新しい住所が確認できる次の書類 運転免許証 住民票の写し マイナンバーカード 健康保険証 在留カード 消印付郵便物 など●運転免許証 ●本籍が記載された住民票の写し

なお、記載事項変更の手続きには、手数料は必要ありません。

免許証の再交付

運転免許証の遺失・盗難・汚損・破損などがあった場合、再交付を申請します。必要な書類は次のとおりです。

遺失・盗難の場合汚損・破損の場合
申請用写真1枚 申請者の住所・氏名・生年月日が確認できる書類(住民票の写し・マイナンバーカード・健康保険証・パスポート など)運転免許証(汚損・破損により本人の確認が難しい場合は住所・氏名・生年月日が確認できる書類も必要) 申請用写真1枚

この他、手数料2,250円が必要です。

都道府県によっては、再交付手続きを免許センター以外で受け付けている場合もあるので、事前に必ず公式サイトで確認してください。

免許自主返納

運転免許証を自主返納する際は、免許センターや警察署で手続きします。必要なのは免許証だけですが、代理人が手続きする場合は委任状と、代理人の住所・氏名・生年月日が確認できる書類(運転免許証・住民票の写し・マイナンバーカード など)が必要です。

また、自主返納と同時に運転経歴証明書の交付申請をする場合は、この他に申請用写真1枚と手数料1,100円も必要です。

免許センターで更新手続きをする際は必要書類や受付時間を確認しておこう

各都道府県の免許センターの更新手続きは、ほとんどが平日の8:30から受け付けています。ただし、場所によっては異なる場合もあり、講習区分ごとに受付時間が決まっていることもあるため、必ず事前に確認しましょう。

当日は窓口で受け取った申請書を記入して提出し、適性検査と講習を受ければ新しい運転免許証を受け取れます。

更新に必要なものは、基本的に運転免許証と更新のお知らせのはがき、手数料です。必要であれば、眼鏡や補聴器、講習終了証明書なども忘れずに持参しましょう。

また、記載事項変更の申請を同時におこなう場合は、変更事項にあわせた必要書類も揃えて、スムーズに更新できるように準備しましょう。

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ジップラス編集部 運転免許コンシェルジュ

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