運転免許の学科試験について徹底解説!免許取得までの流れや過去の問題も紹介

自動車の運転免許を取得したい方に向けて、運転免許を取得する方法と流れ、受ける試験の種類と内容を解説します。


運転免許取得に必要な学科試験と技能試験

自動車の運転免許を取得するには、学科試験と技能試験の2種類の試験に合格する必要があります。それぞれどのような試験なのか、問題の内容や出題形式について見ていきましょう。

学科試験

学科試験は、運転の方法や法律についての問題が出題される筆記試験です。路上での自動車運転にふさわしい知識を身に着けているかどうかを確認するためのテストであり、ここで合格点を取れなければ免許は発行されません。

学科試験は全部で2回あります。まずは「仮免許」を取得するための学科試験に合格し、次に「本免許」を取得するための学科試験に合格しなければなりません。

仮免許では問題が50問出題され、試験時間は30分です。本免許は95問で、試験時間は50分となります。どちらの試験も〇×形式で出題され、90%以上の正解が取れれば合格です。

警察庁:https://www.npa.go.jp/hakusyo/h15/html/E5006020.html

技能試験(実技試験)

技能試験は、路上での運転技術や判断力などをチェックする実技試験です。実際に試験官を助手席に乗せて運転し、路上を運転するのにふさわしい技能を身に着けているかを試験官がチェックします。

技能試験も学科試験と同様に、仮免許取得時と本免許取得時の全部で2回合格しなければなりません。仮免許の技能試験では、教習所の敷地内を10分から15分程度運転し、本免許の技能試験では実際の路上で20分から25分程度の運転に加え、教習所の敷地内でも5分程度運転します。

なお、令和2年改正道路交通法では、高齢運転者対策・第二種免許等の受験資格の見直しがおこなわれました。高齢運転者対策では、75歳以上で過去3年間に信号無視等の一定の違反歴がある場合は、運転技能検査に合格しなければ運転免許証の更新を受けることができなくなりました。

また、サポートカー限定免許が導入され、サポートカーに限って運転が可能な限定条件を普通免許に付けられるようにもなっています。

第二種免許等の受験資格見直しについては、第二種免許・大型免許の受験資格(21歳以上かつ普通免許等保有3年以上)及び中型免許の受験資格(20歳以上かつ普通免許等保有2年以上)を、19歳以上かつ普通免許等保有1年以上に引き下げる特例が受けられるようになりました。

警察庁「令和2年改正道路交通法」について


仮免と本免の違い

運転免許には仮免許と本免許の2回試験があることを説明しましたが、仮免許と本免許はどういったものなのか、どう違うのかなどそれぞれの概要を詳しく見ていきましょう。

仮免とは

仮免とは「仮運転免許」の略称です。仮免許を取得するための学科試験・技能試験の両方に合格すると、「仮運転免許」が交付され、路上での練習や本免許試験の受験資格が得られます。

ただし、仮免では1人で運転することができないため、教習所の教官や試験官が必ず助手席に同乗しなければなりません。

本免とは

本免とは、仮免と対比して、実際に路上を1人で運転できる運転免許証(本免許)を指します。一般的に「本免」と呼ばれるのは、教習所を卒業したあとに受ける運転免許証取得のための最終試験のことです。

この最終試験では、指定教習所卒業者は技能試験が免除されますが、学科試験は必ず全員受けなければなりません。

仮免試験に合格していないと本免試験を受けることはできず、本免試験に合格してはじめて運転免許証を手にすることができます。


運転免許を取得するための2つの方法と流れ

運転免許を取得するには、自動車教習所を卒業して本免許学科試験(本免)に合格する方法と、教習所には通わず一発試験で受験する方法の2通りがあります。それぞれの流れを詳しく解説します。


教習所を卒業して免許を取得する場合

自動車教習所を卒業して免許を取得する場合の流れは次の通りです。

  1. 教習所に入所
  2. 教習(学科・敷地内での運転練習など)を受ける
  3. 修了検定・仮運転免許学科試験・技能試験(仮免)
  4. 仮運転免許を取得
  5. 本免に向けた教習(路上教習・学科)を受ける
  6. 卒業検定・技能試験
  7. 本免許学科試験(本免)
  8. 運転免許を取得

自動車教習所を利用した場合は、教習所の卒業検定で路上や教習所内の技能試験を受けるため、本免の技能試験は免除されます。


一発試験で免許を取得する場合

一発試験で運転免許を取得する場合の流れは次の通りです。

  1. 運転免許試験場で仮免受験(学科試験・技能試験)
  2. 仮免許を取得
  3. 特定教習、取得時講習のどちらかを受講
  4. 運転免許試験場で本免受験(学科試験・技能試験)
  5. 運転免許を取得

一発試験の場合は、居住地域の運転免許試験場などで受験し、学科試験・技能試験の両方を仮免・本免ともに必ず受験します。

なお、学科試験はオンラインで受験も可能です。詳しくは、受験する都道府県の警察公式HPや運転免許センターの公式ツイッターにて確認してください。


学科試験の出題内容と問題

気になる本免の学科試験の出題内容についても見ていきましょう。問題数や出題形式、所要時間、実際の問題例を紹介します。


学科試験の出題内容

本免学科試験の内容は、おもに道路での走行に関する法律や運転方法など、運転するうえでのルールに関して出題されます。

文章形式の〇×問題(配点:各1点)が90問、危険予測についてのイラスト問題(配点:各2点)が5問出題されます。文章形式の問題の出題基準は以下の通りです。

  • 歩行者と運転者に共通の心得 :基本的な心構え・信号や標識について
  • 自動車を運転する前の心得:運転免許のしくみや自動車の点検・安全運転の知識
  • 自動車の運転方法:発進・車間距離・追い越しなど
  • 危険な場所などでの運転:踏切・坂道・カーブ・夜間などの運転について
  • 高速道路での走行:走行上の注意・高速道路利用前の心得
  • 二輪車の運転方法:安全な乗り方・ブレーキのかけ方など
  • 交通事故・故障・災害などのとき:事故・故障・災害時の対応について
  • 自動車所有者・使用者・安全管理者・自動車運転代行業者などの心得:自動車所有者などの義務について

なお、試験問題は都道府県ごとに作成するため、雪国や山間部が多い場所など地域の特色が反映される傾向があります。


実際の問題例

実際の学科試験問題の例と回答方法は次の通りです。文章問題の内容が正解か不正解かを選ぶ2択で回答します。

横断歩道のない交差点や、その近くを歩行者が横断しているときは、その通行を妨げてはならない。 〇正解
×不正解
自動車や原動機付き自転車は、道路に面した場所に出入りするために横切る場合のほかは、歩道や路側帯や自転車道などを通行してはならない。 〇正解
×不正解
雪道や凍っている道路では、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなど、雪道用タイヤをつけていれば、夏道の運転と同じでよい。 〇正解

×不正解

学科試験の問題集は市販されているため書店でも購入可能です。学習用ウェブサイトやスマホアプリでも見ることができるため、必要に応じて利用するとよいでしょう。

本免学科試験の合格率

警察庁の「運転免許統計」調べによると、令和3年度の本免学科試験の合格率は、77.1%でした。(受験者数2,742,833人のうち合格者数2,115,672人)

令和2年度は77.7%、令和元年は75.1%と、近年の本免学科試験合格率は約75%~80%程度となっています。

引用元:警察庁「運転免許統計」


本免学科試験に必要なものと当日の流れ

本免許学科試験は、自分の住民票がある市町村の運転免許センターで受験します。その際に必要なものと当日の流れを見ていきましょう。

本免学科試験に持参するものリスト

本免学科試験を受ける際に必要なものは次の通りです。

  1. 本籍(国籍)記載の住民票
  2. 本人確認書類
  3. 申請用の写真(免許センターで撮影も可能)
  4. 卒業証明書などの各種証明書
  5. 手数料

住民票は、マイナンバー記載なしのものを用意しておきましょう。区役所に行けば1通300円で発行してもらえます。本人確認書類には、パスポートや健康保険証、写真付きマイナンバーカードなどのいずれかを用意してください。

申請用の写真は、免許センターで撮影することもできます。卒業証明書などの各種証明書とは、教習所の卒業検定に合格し交付された卒業証明書や技能検査合格証明書のことです。これがないと免許試験の技能検定が免除されないため、教習所で受け取ったら大切に保管し、本免試験に持っていきましょう。

また、手数料を支払う必要があるため、現金も忘れずに持参してください。手数料の金額は3,800円(受験料1,750円、免許証交付料2,050円)です。

本免許学科試験から免許取得までの流れ

試験当日、運転免許センターについてから、免許取得までの流れ(午前の部)は次の通りです。

  • 8:30頃 受験料窓口にて手続き
  • 8:45頃 視力検査窓口で視力検査
  • 9:10頃 受験票をもらい、試験会場へ移動
  • 9:20頃 試験の説明・注意事項など
  • 9:30 学科試験開始
  • 10:20 試験終了
  • 11:00頃 合格発表
  • 11:30頃 写真撮影
  • 13:00~14:00 免許証交付

合格発表で万が一不合格だった場合は、受験料1,750円を追加で支払い、午後の試験を再受験することもできます。合格した場合はその場で説明を聞き、免許証発行手数料を窓口で支払い、写真撮影後免許証を受け取ります。

なお、一発受験で教習所の卒業証明書がない人は、後日運転免許取得時講習(合格時講習)があります。


本免学科試験を受ける時のポイント

学科試験に合格して免許を取得するために、心掛けておきたいポイントを紹介します。

時間ギリギリに試験会場に行かない

ひとつ目のポイントは、時間ギリギリにならないように余裕をもって試験会場へ向かうことです。万が一遅刻した場合、視力検査に間に合わないと免許試験が受けられなくなってしまいます。そのため、試験当日は時間に余裕をもって行動するように心掛けましょう。

問題は焦らずしっかり読む

2つ目のポイントは、焦らずに問題をしっかりと読むことです。文章問題の中にはひっかけ問題もあるため、落ち着いて文章を読み、内容をきちんと理解してから回答しましょう。

身だしなみを整える

試験に合格すれば、写真撮影をおこないます。その写真を使って免許証が交付されるため、ある程度身だしなみを整えたり服装を意識しておくとよいでしょう。

なお、事前に証明写真を撮っておいて当日持参すれば、写真撮影の列に並ばなくて済みます。その際は持ち込み写真を使いたい旨を受付窓口で伝えてください。

交通安全協会への寄付金は払わなくてもいい

運転免許交付の際には、交通安全協会への寄付金についての呼びかけがありますが、義務ではないため支払う必要はありません。


落ち着いて学科試験に臨めるよう準備をして運転免許証を取得しよう

運転免許は、自動車教習所を卒業したらもらえるという訳ではありません。自動車教習所を卒業しても本免の技能試験が免除されるだけで、最後は運転免許試験場での学科試験に合格する必要があります。

この本免学科試験に落ち着いて臨めるように、学科試験の対策はもちろんのこと、当日の流れや持ち物も確認しておきましょう。学科試験対策に向けて、オンライン学習教材なども展開されています。たとえばこちらの教材は動画で学習を進められるようになっているため、わかりやすく効率的に学科試験対策ができるのでおすすめです。

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当日は忘れ物がないよう注意し、時間に余裕を持って行動してください。落ち着いてしっかりと問題を読みながら回答することを心掛け、合格して運転免許証を取得しましょう。

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