外国籍の方が中古車を選ぶときに注意した方が良いこと・選び方とは？

日本で長らく生活する外国人の皆様にとって、車購入を検討される方も大勢いらっしゃると思います。
実際新車と中古車ではどちらが良いのでしょうか。人によってメリットやデメリットなどそれぞれ感じ方が違います。

以下のグラフは新車・中古車の販売された台数の推移を示しております。比べて見ると中古車の販売台数が新車より多くなっている事がわかります。

新車より中古車の販売台数が多い理由は

安価に車を購入出来る
納車が新車より早い
車の選択肢が広がる

などの理由が考えられます。

(出典：日本自動車工業会)

中古車が欲しい！と思ってもどの販売会社が良いの？車の種類も多いうえに予算、納期、色々考えなくてはならない事が沢山あります。そこで今回は、在日外国人の方に向けた中古車購入のポイントを分かりやすく説明して行きます。

中古車はどこで購入できるか？
《ディーラー》
《中古車販売店》
中古車を選ぶときに気を付けた方が良いこと
■年式が古い車はなぜいけないのか？
■走行距離が長い車はなぜいけないのか？
どんな中古車を選べばいいのか？
迷ったらこれ！外国籍の方向けおすすめ車種

中古車はどこで購入できるか？

中古車は、ディーラーで購入する方法と、中古車販売店で購入する方法があります。それぞれのメリットやデメリットを見ていきます。

《ディーラー》

メリット

現車が確認できるところ
⇒中古車は自分が購入する前に誰かが乗っていた車　いわゆるお古的な車になります。その為、中古車によっては傷があったり、思いがけない部分が破損していたり、機能しない場合があります。そういった部分について不安や心配なことがある外国籍の方は、実際に自分の目で確認できることは、納得いく購入方法であり、メリットであると言えます。
保証が手厚い
⇒ディーラー直営で、販売している中古車のため、保証も質の高いものとなっており、手厚くサポートを受けることが出来ます。また、納車後のメンテナンス・点検といったアフターサービスも見てくれるディーラーが多い為安心して中古車を購入できます。

デメリット

車両本体価格が高い
⇒品質にこだわった中古車のみを取り扱っていることや、保証やアフターサービスが充実していることもあり、車両本体価格が通常の中古車販売店より高めに設定されております。安く済ませたい外国籍の方にはあまり向かないかもしれません。
車種の選択肢に限りがある
⇒ディーラーは特定の自動車メーカーと特約店契約を結んでおり、契約しているメーカーの車は取り扱っていますが、他社の中古車は販売していません。同メーカーの車両しか取り扱っていないため、選択肢が限られてしまうのがデメリットです。他社の車についても聞きにくいため、車種の比較や相談もしにくい部分があります。

《中古車販売店》

メリット

車種が豊富
⇒中古車販売店は、特定の車種ばかりおくというよりは、幅広く中古車の買い取りをしているお店が多い為中古車を豊富なメーカー・車種の中から選ぶことが出来ます。
複数メーカーの取り扱いがある為、スタッフからも多種多様なアドバイスをもらうことが出来、目星をつけている中古車を比較して検討が出来ます。
納期が早い
⇒半導体不足の影響もあり、新車の場合納車迄10か月～1年以上かかります。
中古車の場合は既に出来上がっている車の登録手続き→納車となるため3日～2,3週間ほどで納車が可能となっております。

デメリット

適正価格か判断が難しい
⇒中古車の価格は車の状態や、希少価値の高い車であると値段に変動がかなりあります。安い車ですと数十万円台、高い車ですと数百万円～になってくる車もあります。他店と比較してみるか、その車に保証がついているか、また整備がされているかなど確認した上で購入する事を推奨いたします。
車の状態が1台ごとに異なる
⇒中古車は元々乗っていたオーナーが違う為、車の状態が1台1台全く異なります。その為、購入した車がメンテナンス不足で故障してしまったり、走行不能になるケースがあります。購入する車には保証を付けるよう心がけましょう。

中古車を選ぶときに気を付けた方が良いこと

中古車を購入する時、沢山見た方が良いポイントがあります。その中でも年式と走行距離は特に見なくてはならない要素です。
では、実際にはどの程度重視すれば良いのでしょうか。両方の適切な判断基準を知っておかなければ、折角購入した中古車のトラブルが発生する可能性があります。失敗しない為にも次の項目で詳しく解説します！

■年式が古い車はなぜいけないのか？

年式とは簡単にいうと初めて新車として登録された年のことを言います。ではなぜ年式が古い車はだめなのでしょうか。理由は3つあります。

形が古い
13年を超えると税金が高くなる
汚れ、傷があったり故障を起こしやすい

まず、
・形が古い
　⇒古い型式の車はデザインがひと昔前のものとなるためリセールバリューがかなり悪いです。

・13年を越えると税金が高くなる
　⇒環境に悪いという理由から税金の負担が15％大きくなります。普通自動車も軽自動車も全ての自動車が対象です。

・汚れ、傷が合ったり故障を起こしやすい
　⇒外装が綺麗でも内装が汚れている事はざらにあります。中古車のため汚れはしょうがないですが、13年も前のものですとシートの色が削れてしまったり、1年前の中古車とは訳が違います。また部品が1昔前の物になるため、今のものより強度が弱い物だったりすると見えない部分で壊れてしまう可能性があります。

■走行距離が長い車はなぜいけないのか？

走行距離とは、車が走ったトータルの距離のことを言います。どれぐらいの車が、長いといえるのでしょうか。
大体10万キロを越えると走行距離が長いと言われております。ではなぜ走行距離が長い車はいけないのか。
車のあらゆる部品の交換が必要になります。部品は安いですが、工賃がかなりかかります。
また、故障や走行トラブルも走行距離が長ければ長いほど出てきます。
以上2点の理由から年式が10年以上経過している車は要注意です！年式が古い車/走行距離が長い車についてはなるべく選ばないよう気を付けて選びましょう！

どんな中古車を選べばいいのか？

迷ったときの中古車選びのポイントは3つです。

燃費
燃費のいい車は、ガソリンを頻繁に入れなくても走る事が出来、年間を通してガソリン代を抑える事が出来ます。
人気がある
人気がある車は中古車でも高値で販売されていますが、多くの方に好まれるだけに使い勝手や性能、デザインなども良好な場合が多く、カーライフの満足度につながります。またリセールバリューが良い為、売却の際も買い取り業者が高値で買い取りしてくれます。
流通量
流通量が多い車は、走行距離や年式、グレードなどの選択肢が多く、より自分の希望条件に合う車を見つけやすいという利点があります。カーナビやETC、メーカーオプションといった装備も希望どおりの車を見つけられれば、後で追加する工賃も安く抑えられるでしょう。